Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

CPU 配分の例

2 つの CPU を搭載したシステムがあり、それらの CPU は CPU にバインドされた 2 つの作業負荷 A および B を並列に実行しているとします。各作業負荷は別個のプロジェクトとして実行されています。各プロジェクトは、プロジェクト ASA 配分が割り当てられ、プロジェクト BSB 配分が割り当てられるように構成されています。

従来の TS スケジューラを使用した場合、システムで実行されている各作業負荷には、平均して同じ量の CPU リソースが与えられます。つまり、各作業負荷にはシステム容量の 50% が割り当てられます。

FSS スケジューラの制御で実行する場合でも、SA = SB の配分を割り当てると、各プロジェクトにほぼ等量の CPU リソースが与えられます。これに対して、プロジェクトに異なる配分を与えた場合、CPU リソースの割り当て量は異なります。

次に示す 3 つの例は、さまざまな構成での配分の働きを示しています。これらの例に示されているとおり、配分は、要求が使用可能なリソース量と同じまたはそれを超えている場合にのみ使用量を数学的に正確に表します。