Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

拡張アカウンティングの紹介

拡張アカウンティングサブシステムは、行われた作業の対象プロジェクトの使用状況レコードにラベル付けします。また、Internet Protocol Quality of Service (IPQoS) フローアカウンティングモジュールと拡張アカウンティングを併用して、システム上のネットワークフロー情報を取得することもできます。

リソース管理メカニズムを適用する前に、まず、さまざまな作業負荷がシステムに対して行うリソース消費要求の特徴をつかむ必要があります。Oracle Solaris オペレーティングシステムの拡張アカウンティング機能には、次のものに関するシステムおよびネットワークのリソース消費量を柔軟に記録するための方法が備わっています。

  • タスク。

  • プロセス数。

  • IPQoS flowacct モジュールで提供されるセレクタ。詳細は、ipqos(7IPP) のマニュアルページを参照してください。

  • ネットワーク管理。dladm(1M) および flowadm(1M) を参照してください。

システムの使用状況をリアルタイムで計測するオンラインモニタリングツールとは異なり、拡張アカウンティング機能を使用すると、使用状況の履歴を調べることができます。その上で、将来の作業負荷の容量要件を算定できます。

拡張アカウンティングのデータを使用すれば、リソースの課金、作業負荷のモニタリング、容量計画などの目的でソフトウェアを開発したり購入したりできます。