Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

使用可能なリソースの特定

リソースプールには、アプリケーションで消費できるすべてのシステムリソースが含まれます。

実行中の Oracle Solaris インスタンスごとに、1 つのパーティションには、CPU など 1 種類のリソースを割り当てる必要があります。1 種類のリソースを 1 つまたはそれ以上のパーティションに割り当ててもかまいません。各パーティションには、一意のリソースセットが含まれます。

たとえば、4 つの CPU と 2 つのプロセッサセットを持つマシンは、次のように設定されます。

pset 0: 0 1

pset 1: 2 3

ここで、コロンのあとの 0、1、2、3 という数字は、CPU の ID を表しています。これら 2 つのプロセッサセットで、4 つの CPU すべてが使用されていることに注目してください。

このマシンで次のような設定は不可能です。

pset 0: 0 1

pset 1: 1 2 3

CPU 1 を同時に割り当てることができる pset は 1 つだけなので、このような設定はできません。

リソースが属しているパーティション以外のパーティションからは、そのリソースにアクセスすることはできません。

使用可能なリソースを発見するために、poold はアクティブなプール構成を調べてパーティションを見つけます。制御対象となっているリソースの種類ごとに、すべてのパーティションに含まれているすべてのリソースが集計され、使用可能なリソースの合計量が求められます。

poold では、このリソース量を基にして処理が行われます。ただし、この基本量に制約が適用され、poold で割り当てを行う必要がある際の柔軟性が制限されることもあります。使用可能な制約については、構成の制約を参照してください。