Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

リソース制御と属性の構成

リソース制御機能は、project データベースを使用して構成されます。Chapter 2, プロジェクトとタスクについてを参照してください。リソース制御とその他の属性は、project データベースエントリの最後のフィールドで設定します。各リソース制御に対応付けられる値は、括弧で囲まれ、コンマ区切りのプレーンテキストとして示されます。括弧内の値によって「アクション文節」が構成されます。各アクション文節には、特権レベル、しきい値、および特定のしきい値に関連付けられたアクションが含まれます。各リソース制御は複数のアクション文節を持つことができ、各アクション文節もコンマで区切られます。次のエントリは、プロジェクトエンティティーにおけるタスクごとの軽量プロセス (LWP) 制限と、プロセスごとの最長 CPU 時間制限を定義します。process.max-cpu-time は、プロセスの実行時間が合計で 1 時間になるとプロセスに SIGTERM を送信し、1 時間 1 分になると SIGKILL を送信します。Table 6–3を参照してください。

development:101:Developers:::task.max-lwps=(privileged,10,deny);
  process.max-cpu-time=(basic,3600,signal=TERM),(priv,3660,signal=KILL)
typed as one line

注 -  ゾーンが有効になっているシステムの場合、ゾーン規模のリソース制御はゾーン構成で指定されます。その形式は多少異なります。詳細は、Oracle Solaris ゾーンの紹介 のゾーン規模のリソース制御の設定を参照してください。

rctladm コマンドを使用すると、リソース制御機能の実行時に問い合わせや制御機能の変更を「大域有効範囲」で行うことができます。prctl コマンドを使用すると、実行時にリソース制御機能の問い合わせや変更を「局所有効範囲」で行うことができます。

詳細については、リソース制御値に対応付けられた大域アクションと局所アクション、および rctladm(1M)prctl(1) を参照してください。


注 - ゾーンがインストールされているシステムでは、非大域ゾーンで rctladm を使用して設定を変更することはできません。各リソース制御の大域ログ状態を表示する場合に、非大域ゾーンで rctladm を使用します。