また、リソース制御は、リソース管理機能のための簡単な属性メカニズムとしても利用できます。たとえば、公平配分スケジューラ (FSS) のスケジューリングクラスで動作しているプロジェクトで利用できる CPU の配分は、リソース制御 project.cpu-shares によって定義されます。プロジェクトはリソース制御によって一定の配分を割り当てられるため、制御の超過につながる各種のアクションは許可されません。そのため、リソース制御 project.cpu-shares の現在値は、指定したプロジェクトの属性とみなすことができます。
また、プロジェクト内のプロセスの集合が消費する物理メモリーを規制するには、別の種類のプロジェクト属性が使用されます。これらの属性には、接頭辞 rcap が付きます (たとえば、rcap.max-rss)。リソース制御と同様に、この種類の属性も project データベース中に構成します。リソース制御はカーネルによって同期的に実行されますが、物理メモリーのリソース上限の制限はリソース上限デーモン rcapd によってユーザーレベルで非同期的に強制実行されます。rcapd については、Chapter 10, リソース上限デーモンによる物理メモリーの制御についておよび rcapd(1M) のマニュアルページを参照してください。
project.pool 属性は、プロジェクトのプールの結合を指定するために使用されます。リソースプールの詳細については、Chapter 12, リソースプールについてを参照してください。