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SPARC M7 シリーズサーバーサービスマニュアル

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更新: 2015 年 11 月
 
 

SPARC M7-16 の構成とフェイルオーバー動作

SPARC M7-16 サーバーは、DCU と呼ばれる 4 つの構成可能なユニットに分割されます。これらの DCU それぞれには 4 つの CMIOU が含まれます。DCU のうち 2 つが上部 CMIOU シャーシ内にあり、2 つが下部 CMIOU シャーシ内にあります。DCU は、1 から 4 つの PDomain に構成できます。

それぞれの CMIOU シャーシには、2 つのサービスプロセッサプロキシもあります。SPP2 および SPP3 は上部シャーシ内にあり、SPP0 および SPP1 は下部シャーシ内にあります。これらの SPP にはそれぞれ、2 つのサービスプロセッサモジュールがあります。冗長性を実現するために、SPP 上の各 SPM (SPM0 および SPM1) は別々の DCU に割り当てられます。各 SPP 上の SPM0 は、CMIOU シャーシ内の一方の DCU を管理しますが、各 SPP 上の SPM1 はシャーシ内のもう一方の DCU を管理します。

管理される DCU
割り当てられる CMIOU
割り当てられる SPM ペア
DCU_0
CMIOU_0CMIOU_3
/SYS/SPP0/SPM0
/SYS/SPP1/SPM0
DCU_1
CMIOU_4CMIOU_7
/SYS/SPP0/SPM1
/SYS/SPP1/SPM1
DCU_2
CMIOU_8CMIOU_11
/SYS/SPP2/SPM0
/SYS/SPP3/SPM0
DCU_3
CMIOU_12CMIOU_15
/SYS/SPP2/SPM1
/SYS/SPP3/SPM1

Oracle ILOM は、DCU アクティビティーを管理するために DCU SPM としてこれらの SPM のいずれかを特定します。もう一方の SPM は Oracle ILOM を実行しますが、DCU SPM がハードウェアを管理できなくなった場合以外は非アクティブのままです。管理できなくなった場合は、非アクティブ SPM が DCU SPM の役割を引き継ぎます。

また、Oracle ILOM が同一の PDomain 上にある DCU SPM のプールから DCU SPM の 1 つを PDomain SPM として識別し、そのホスト上のアクティビティーを管理します。

DCU SPM または PDomain SPM として機能する SPM は指定できませんが、それぞれの役割を果たすために Oracle ILOM が新しい SPM を割り当てるように指定することは可能です。たとえば SPP を交換するときに、これを行うことができます。

SPARC M7-16 サーバーのスイッチシャーシには、CMIOU が互いに通信できるようにする 6 つのスイッチユニットが含まれています。スイッチシャーシには、システムリソースを管理する 2 つの SP (SP0 および SP1) もあります。スイッチシャーシ内のそれぞれの SP には、単一の SPM (各 SP の SPM0) があります。可能な場合は、アクティブ SP として特定した SPM がシステムリソースを管理しますが、管理できなくなった場合は、スタンバイ SP がその役割を引き継ぎます。


注 -  SPM は保守可能なコンポーネントではありません。SPM に障害が発生した場合は、それを含む SP または SPP を交換する必要があります。

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