SPP を取り外す準備をする (SPARC M7-16)

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SPARC M7-16 サーバーでは、各 CMIOU シャーシに 2 つの SPP と、スイッチシャーシに 2 つの SP があります。SPP にはそれぞれ、2 つのサービスプロセッサモジュールがあります。SP にはそれぞれ 1 つの SPM があります。この手順では、SPP を取り外す方法について説明します。

スイッチシャーシ内の SP を取り外す準備の詳細は、SP を取り外す準備をするを参照してください。

注 - SPM に対して prepare_to_remove コマンドを発行する場合、SPP を取り外す準備も行う必要があります。続いて SPM が再起動できるように、SPP をサービスに戻す必要があります。SPP を物理的に取り外し、スロットに取り付けると、これは自動的に行われますが、物理的に SPP をスロットに取り付けない場合は、SPP に対して return_to_service コマンドを発行する必要があります。コンポーネントのサービスへの復帰を参照してください。

冗長性を実現するために、SPP 上の各 SPM (SPM0 と SPM1) は別々の DCU に割り当てられます。各 SPP 上の SPM0 は、CMIOU シャーシ内の一方の DCU を管理しますが、各 SPP 上の SPM1 は、シャーシ内のもう一方 DCU を管理します。

SPM ペアにより管理されるオブジェクト	SPM または SPM ペア
SP0	`/SYS/SP0/SPM0`
SP1	`/SYS/SP1/SPM0`
DCU0	`/SYS/SPP0/SPM0` `/SYS/SPP1/SPM0`
DCU1	`/SYS/SPP0/SPM1` `/SYS/SPP1/SPM1`
DCU2	`/SYS/SPP2/SPM0` `/SYS/SPP3/SPM0`
DCU3	`/SYS/SPP2/SPM1` `/SYS/SPP3/SPM1`

SPP を取り外す前に、SPP 上のどちらの SPM も DCU SPP (DCU アクティビティーを管理する SPP) ではないことを確認する必要があります。

保守を必要とする SPP を判別します。
障害が発生したコンポーネントの特定、および SP の一般的なステータス LEDを参照してください。
取り外す SPP 上の SPM がハードウェアを管理していないことを確認します。
次の例は、SPP2 上の両方の SPM の状態を確認する方法を示します。SPM の Oracle ILOM パスを参照してください。
```
-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
    Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_0 state_sp
    Properties:
    state_sp = OffDuty 

-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
    Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_1 state_sp
    Properties:
    state_sp = OffDuty 
```
状態が OffDuty とレポートされた場合、SPP2 上のどちらの SPM も DCU を管理していません。Step 3 に移動します。

状態が Running とレポートされた場合、DCU PDomain の割り当てを変更する必要があります。たとえば、現在実行している SPP2 を取り外す場合、DCU2 が /SYS/SPP3/SPM0 によって管理されていることと、DCU3 が /SYS/SPP3/SPM1 によって管理されていることを確認する必要があります。DCU アクティビティーを管理している SPP を変更する (SPARC M7-16)を参照してください。

それぞれの SPM を取り外す準備をします。

-> set /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_0 
   action=prepare_to_remove

-> set /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_1 
   action=prepare_to_remove

このコマンドが完了するまで数分かかる場合があります。

その SPM が停止していることを確認することによって、SPP が取り外せるようになっていることを確認します。

SPM がオフラインになるまで最大 2 分かかることがあります。オフラインになると、SPP を取り外す準備を行えます。

-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_0 health
   Properties:
     health = Offline
-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_1 health
   Properties:
     health = Offline

SPM がオフラインになっていることを確認したあと、数分待ってから、PCIe デバイスがオフラインになっていることを確認します。
```
-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
    Proxy_Service_Processor_2/Service_Processor_Module_0 state_pcie
    Properties:
      state_pcie = Offline
```
state_pcie で Online の値が返された場合、ホストにログオンし、適切な SP/SPM スロットに対してカードをオフラインにします。DCU アクティビティーを管理している SPP を変更する (SPARC M7-16)を参照してください。
SPP を取り外す準備をします。
```
-> set /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2 action=prepare_to_remove
```
このコマンドによって、SPP の電源が切断され、SPP 上の青色の取り外し可能 LED が点灯します。

SPP が取り外せるようになっていることを確認します。

-> show /System/Other_Removable_Devices/Proxy_Service_Processors/
   Proxy_Service_Processor_2 health
   Properties:
     health = Offline

SPARC M7 シリーズサーバーサービスマニュアル

SPP を取り外す準備をする (SPARC M7-16)

関連情報