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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2020 年 8 月
 
 

プロトコル: ファイバチャネル操作

この統計は、イニシエータからアプライアンスにリクエストされる秒あたりのファイバチャネル操作数 (FC IOPS) を表示します。FC I/O のイニシエータ、ターゲット、タイプ、および待機時間を示す、さまざまな有用な内訳が使用できます。

同様な統計の同様な内訳の例については、Protocol: iSCSI Operationsを参照してください。

ファイバチャネル操作をチェックするタイミング

秒あたりのファイバチャネル操作数は FC 負荷を示すために使用でき、またダッシュボードに表示できます。

FC のパフォーマンスの問題を調査するとき、特に問題の大きさを定量化するには、待機時間内訳を使用してください。これは、アプライアンスに起因する入出力待機時間のコンポーネントを測定してヒートマップとして表示するため、全体の待機時間パターンを外れ値とともに確認できます。FC 待機時間が大きい場合は、待機時間をドリルダウンして、待機時間が大きいクライアントイニシエータ、操作タイプ、および LUN を識別し、CPU 負荷とディスク負荷の両方についてほかの統計を確認して、アプライアンスの応答が遅い原因を調査します。待機時間が小さい場合は、アプライアンスは高速に動作しており、クライアントイニシエータにパフォーマンスの問題が発生する原因は、ネットワークインフラストラクチャーやクライアント自体の CPU 負荷といった、環境内のほかの要因である可能性が高くなります。

パフォーマンスを向上させる最善の方法は不要な作業を除去することで、これはイニシエータ、LUN、およびコマンド内訳を使用すると識別できます。

ファイバチャネル操作の内訳

表 44  ファイバチャネル操作の内訳
内訳
説明
イニシエータ
ファイバチャネルのクライアントイニシエータ
ターゲット
ローカルの SCSI ターゲット
プロジェクト
この FC リクエストのプロジェクト。
LUN
この FC リクエストの LUN。
操作タイプ
FC の操作タイプ。これは SCSI コマンドが FC プロトコルによって移送される方法を示し、入出力の性質を理解する手がかりになります。
コマンド
FC プロトコルによって送信される SCSI コマンド。リクエストされた入出力の実際の性質を示すことができます (read/write/sync-cache/...)。
待機時間
FC 入出力の待機時間を示すヒートマップで、FC リクエストがネットワークからアプライアンスに到達したときから応答が送信されたときまでが測定されます。この待機時間には、FC リクエストを処理する時間とディスク入出力を実行する時間が含まれます。
オフセット
FC 入出力のファイルオフセットを示すヒートマップ。これはランダムまたは逐次的な FC IOPS を識別するために使用できます。LUN と RAID の構成を適用したあと、ディスク入出力操作数の統計を使用して、ランダムな FC IOPS がランダムなディスク IOPS にマップされるかどうかを確認します。
size
FC 入出力サイズの分布を示すヒートマップ。

これらの内訳を組み合わせて強力な統計情報を生成できます。たとえば、SCSI の待機時間を読み取り専用で検査するには、「プロトコル: 待機時間別の読み取りコマンドの秒あたりのファイバチャネル操作数」を使用します。

追加の分析