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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2020 年 8 月
 
 

キャッシュ: ARC サイズ

この統計は、ファイルシステムのプライマリキャッシュである DRAM ベースの ZFS ARC のサイズを表示します。

この統計を正しく解釈するには ZFS ARC 内部の理解が必要です。

ARC サイズをチェックするタイミング

現在のワークロードにおいて ARC の有効性を検査するとき。現在のワークロードによってアクセスされキャッシュ内に配置されるデータが十分にある場合、ARC は使用可能な DRAM のほとんどを満たすサイズまで自動的に増加します。内訳では、ARC の内容がタイプ別に識別されます。

ARC が L2ARC ヘッダーによって消費される可能性があるため、この統計は、DRAM が限られたシステム上でキャッシュデバイス (L2ARC) を使用する場合にもチェックされることがあります。

アプライアンスの ARC キャッシュに問題がある場合、「キャッシュ: ARC アクセス」統計もチェックして ARC の動作を確認し、プロトコル統計をチェックしてリクエストされるワークロードを理解します。

ARC サイズの内訳

使用可能な内訳:

表 61  ARC サイズの内訳
内訳
説明
コンポーネント
ARC 内のデータのタイプ。次の表を参照してください。

ARC コンポーネントのタイプ:

表 62  ARC コンポーネントのタイプ
コンポーネント
説明
ARC データ
キャッシュされた内容で、ファイルシステムデータとファイルシステムメタデータを含みます。
ARC ヘッダー
ARC 自身のメタデータによって消費される容量。データに対するヘッダーの比率は使用される ZFS レコードのサイズに関係します。レコードサイズが小さいと、同じボリュームを指す ARC ヘッダーが多くなることを意味します。
ARC その他
ARC のほかのカーネルコンシューマ
L2ARC ヘッダー
L2ARC デバイス上に格納されるバッファーを追跡することによって消費される容量。バッファーが L2ARC 上にあって、また ARC DRAM にもある場合、バッファーは「ARC ヘッダー」とみなされます。