この統計は、クライアントからアプライアンスにリクエストされる秒あたりの NFSv[2-4] 操作数 (NFS IOPS) を表示します。サポートされる NFS バージョンは、NFSv2、NFSv3、NFSv4.0、および NFSv4.1 です。NFS I/O のクライアント、ファイル名、および待機時間を示す、さまざまな内訳が使用できます。
秒あたりの NFSv[2-4] 操作数は NFS 負荷を示すために使用でき、ダッシュボードに表示できます。
NFS のパフォーマンスの問題を調査するとき、特に問題の大きさを定量化するには、待機時間内訳を使用してください。これは、アプライアンスに起因する入出力待機時間のコンポーネントを測定してヒートマップとして表示するため、全体の待機時間パターンを外れ値とともに確認できます。NFS 待機時間が大きい場合は、待機時間をドリルダウンして、待機時間が大きい操作タイプとファイル名を識別し、CPU 負荷とディスク負荷の両方についてほかの統計を確認して、アプライアンスの応答が遅い原因を調査します。待機時間が小さい場合は、アプライアンスは高速に動作しており、クライアントにパフォーマンスの問題が発生する原因は、ネットワークインフラストラクチャーやクライアント自体の CPU 負荷といった、環境内のほかの要因である可能性が高くなります。
パフォーマンスを向上させる最善の方法は不要な作業を除去することで、これはクライアント内訳とファイル名内訳、およびファイル名の階層ビューを使用すると識別できます。クライアント内訳と、特にファイル名内訳は、ストレージと実行のオーバーヘッドという観点で非常に大きな負荷がかかる可能性があります。そのため、処理量の多い本番アプライアンス上でこれらの内訳を常時有効にしておくことはお勧めしません。
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これらの内訳を組み合わせて強力な統計情報を生成できます。例:
「プロトコル: 待機時間別の読み取りタイプの秒あたりの NFSv3 操作数」(待機時間を読み取り専用で検査する)
「プロトコル: オフセット別のファイル '/export/fs4/10ga' の秒あたりの NFSv3 操作数」(特定のファイルのファイルアクセスパターンを検査する)
「プロトコル: ファイル名別のクライアント hostname.example.com への秒あたりの NFSv3 操作数」(特定のクライアントがアクセスしているファイルを表示する)
秒あたりの NFSv[2-4] バイト数については、プロトコル: NFSv[2-4] バイト数を参照してください。
1 秒あたりの平均待機時間については、プロトコル: NFSv[2-4] 平均待機時間を参照してください。
NFS アクティビティーが原因で発生するネットワークスループットの測定については、ネットワーク: デバイスバイト数を参照してください。
NFS 読み取りワークロードがキャッシュからどのように返されるかを確認するには、キャッシュ: ARC アクセスを参照してください。
発生するバックエンドディスク I/O については、ディスク: I/O 操作を参照してください。