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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2020 年 8 月
 
 

プロトコル: OISP 操作

この統計は、クライアントからアプライアンスにリクエストされる秒あたりの OISP 操作数を表示します。操作統計は、クライアント、ファイル名、データベース名、データベースファイルタイプ、データベース機能、シェア、プロジェクト、待機時間、サイズ、およびオフセットごとに内訳を示すことができます。

OISP 操作をチェックするタイミング

秒あたりの OISP 操作数は OISP 負荷を示すために使用でき、ダッシュボードに表示できます。

データベースファイルタイプおよびデータベース機能ごとの内訳を示すことで、データベース管理者およびストレージ管理者はデータベース統計とストレージ統計を相関させることができます。これにより、統計量の急激な増加を特定のデータベースのみならず増加を生成させたデータベース機能やそれに関連するファイルタイプに絞り込むことによって診断能力が格段に高まります。

OISP のパフォーマンスの問題を調査するとき、特に問題の大きさを定量化するには、待機時間内訳を使用してください。これは、アプライアンスに起因する入出力待機時間のコンポーネントを測定してヒートマップとして表示するため、全体の待機時間パターンを外れ値とともに確認できます。OISP の待機時間が長い場合は、待機時間をさらにドリルダウンして待機時間が長い操作のタイプおよびファイル名を特定し、CPU とディスクの両方の負荷に関するほかの統計をチェックして、アプライアンスの応答が遅い原因を調査します。待機時間が短い場合はアプライアンスが高速に実行しているため、クライアント上で発生するパフォーマンスのあらゆる問題は、ネットワークインフラストラクチャーやクライアント自体の CPU 負荷など、環境内のほかの要因によって発生する可能性が高くなります。

パフォーマンスを向上させる最善の方法は不要な作業を除去することで、これはクライアント内訳とファイル名内訳、およびファイル名の階層ビューを使用すると識別できます。クライアント内訳と、特にファイル名内訳は、ストレージと実行のオーバーヘッドという観点で非常に大きな負荷がかかる可能性があります。そのため、処理量の多い本番アプライアンス上でこれらの内訳を常時有効にしておくことはお勧めしません。

OISP 操作の内訳

表 52  OISP 操作の内訳
内訳
説明
クライアント
OISP クライアントのリモートのホスト名または IP アドレス。
ファイル名
OISP I/O のファイル名で、アプライアンスから認識されキャッシュされている場合にかぎられます。
データベース名
I/O を発行するデータベースの名前。
データベースファイルタイプ
データベースが書き込むファイルのタイプ。
データベース機能
データベース I/O の理由。この内訳で使用される頭字語には、RMAN (Oracle Recovery Manager)、DBWR (Database Writer for Oracle Database)、ARCH (Archiver for Oracle Database)、LGWR (Log Writer for Oracle Database) などがあります。
シェア
この OISP I/O のシェア。
プロジェクト
この OISP I/O のプロジェクト。
待機時間
OISP I/O の待機時間を示すヒートマップで、OISP リクエストがネットワークからアプライアンスに到達したときから応答が送信されたときまでの時間が測定されます。待機時間には、OISP リクエストを処理する時間と、あらゆるディスク I/O を実行する時間が含まれます。
size
OISP I/O サイズの分布を示すヒートマップ。
オフセット
OISP I/O のファイルオフセットを示すヒートマップ。これはランダムまたは逐次的な OISP を識別するために使用できます。

    これらの内訳を組み合わせて強力な統計情報を生成できます。例:

  • 特定ファイルのファイルアクセスパターンを調べるには、そのファイルの 1 秒あたりの OISP 操作をオフセットで分類して使用します。

  • 特定のクライアントがアクセスしているファイルを表示するには、そのクライアントの 1 秒あたりの OISP 操作をファイル名で分類して使用します。

追加の分析

Protocol: OISP Bytesも参照してください。