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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2020 年 8 月
 
 

プロトコル: HTTP/WebDAV リクエスト

この統計は、HTTP クライアントによってリクエストされる秒あたりの HTTP/WebDAV リクエスト数を表示します。HTTP リクエストのクライアント、ファイル名、および待機時間を示す、さまざまな有用な内訳が使用できます。

HTTP/WebDAV リクエストをチェックするタイミング

秒あたりの HTTP/WebDAV リクエストは HTTP 負荷を示すために使用でき、ダッシュボードに表示することもできます。

HTTP のパフォーマンスの問題を調査するとき、特に問題の大きさを定量化するには、latency 内訳を使用してください。これは、アプライアンスに起因する待機時間のコンポーネントを測定してヒートマップとして表示するため、全体の待機時間パターンを外れ値とともに確認できます。HTTP 待機時間が大きい場合は、待機時間をドリルダウンして、待機時間が大きい HTTP リクエストのファイル、サイズ、および応答コードを識別し、CPU 負荷とディスク負荷の両方についてほかの統計を確認して、アプライアンスの応答が遅い原因を調査します。待機時間が小さい場合は、アプライアンスは高速に動作しており、クライアントイニシエータにパフォーマンスの問題が発生する原因は、ネットワークインフラストラクチャーやクライアント自体の CPU 負荷といった、環境内のほかの要因である可能性が高くなります。

パフォーマンスを向上させる最善の方法は不要な作業を除去することで、これはクライアント、応答コード、およびリクエストされたファイル名内訳を使用すると識別できます。

HTTP/WebDAV リクエストの内訳

表 46  HTTP/WebDAV リクエストの内訳
内訳
説明
操作タイプ
HTTP リクエストのタイプ (get/post)
応答コード
HTTP 応答 (200/404/...)
クライアント
クライアントのホスト名または IP アドレス
ファイル名
HTTP によってリクエストされたファイル名
待機時間
HTTP リクエストの待機時間を示すヒートマップで、HTTP リクエストがネットワークからアプライアンスに到達したときから応答が送信されたときまでが測定されます。この待機時間には、HTTP リクエストを処理する時間とディスク入出力を実行する時間が含まれます。
size
HTTP リクエストサイズの分布を示すヒートマップ。

    これらの内訳を組み合わせて強力な統計情報を生成できます。例:

  • 「プロトコル: 待機時間別の get タイプの秒あたりの HTTP/WebDAV 操作数」(HTTP GET のみの待機時間を検査する)

  • 「プロトコル: ファイル名別の応答コード '404' の秒あたりの HTTP/WebDAV リクエスト数」(リクエストされた存在しないファイルを確認する)

  • 「プロトコル: ファイル名別のクライアント 'deimos.sf.fishpong.com' の秒あたりの HTTP/WebDAV リクエスト数」(特定のクライアントによってリクエストされたファイルを検査する)

追加の分析

HTTP アクティビティーによって発生するネットワークスループットを測定するには Network: Device Bytesを、HTTP 読み取りワークロードがキャッシュからどのように返されるかを表示するには Cache: ARC Accessesを、発生するバックエンドディスク I/O については Disk: I/O Operationsも参照してください。