「条件付き分岐」ステップ

「条件付き分岐」ステップでは、論理基準に基づいて条件付きで別のステップにジャンプできます。たとえば、顧客が商用顧客ではなく個人顧客の場合に、スクリプト内の別のステップにジャンプできます。さらに、「条件付き分岐」ステップにはいくつかのフィールドが必要です。

「フィールド・タイプの比較」および「フィールド名の比較」は、比較の最初のオペランドを定義します。「フィールド・タイプ」は、フィールドの場所を定義します。「フィールド名」は、フィールドの名前を定義します。次に、各フィールド・タイプを示します。

  • 「現在の作業予定情報」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドが現在の作業予定登録に存在する場合に使用します。適切なフィールド名を定義する方法は、「作業予定フィールドの使用方法」を参照してください。
  • 「データ領域」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドが、前のステップでいずれかのスクリプト・データ領域に配置したフィールドである場合に使用します。フィールド名は、データ領域構造名およびフィールドの両方を参照している必要があります(例: parm/charType)。適切なフィールド名を構成する方法は、「データ領域内のフィールドの参照方法」を参照してください。
  • 「ページ・データ・モデル」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドが、オブジェクト表示領域内のいずれかのタブ・ページに存在する場合に使用します。適切なフィールド名を検索する方法は、「ページ・データ・モデル・フィールドの名前の検索方法」を参照してください。
  • 「事前定義済値」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドがグローバル変数の場合に使用します。
  • 「一時格納」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドが、前のステップで一時格納に配置したフィールドである場合に使用します。フィールド名は、前のステップで定義した名前と同じである必要があります。
  • 「ユーザー・インタフェース・フィールド」。このフィールド・タイプは、現在表示されているタブ・ページに比較されるフィールドが存在する場合に使用します。適切なフィールド名を検索する方法は、「ユーザー・インタフェース・フィールドの名前の検索方法」を参照してください。

「条件」は、比較基準を定義します。

  • 標準の論理演算子を使用してフィールドを比較するには、><=>=<=<> (等しくない)を使用します。後続のフィールドを使用して、比較値を入力します。
  • 最初のフィールドを値リストと比較するには、「In」を使用します。それぞれの値はカンマで区切ります。たとえば、フィールド値が13または9と等しくなる必要がある場合、比較値は1,3,9と入力します。
  • フィールドを値の範囲と比較するには、「範囲」を使用します。たとえば、フィールド値が1から9の範囲内である必要がある場合、比較値は1,9と入力します。比較には、最低値と最高値が含まれることに注意してください。

「比較フィールド・タイプ」「比較フィールド名」および「比較値」は、最初のオペランドを比較する対象を定義します。次に、各フィールド・タイプを示します。

  • 「現在の作業予定情報」。このフィールド・タイプは、比較値が現在の作業予定登録に存在する場合に使用します。適切なフィールド名を定義する方法は、「作業予定フィールドの使用方法」を参照してください。
  • 「データ領域」。このフィールド・タイプは、比較値がいずれかのスクリプト・データ領域に存在する場合に使用します。フィールド名は、データ領域構造名およびフィールドの両方を参照している必要があります(例: parm/charType)。適切なフィールド名を構成する方法は、「データ領域内のフィールドの参照方法」を参照してください。
  • 「ページ・データ・モデル」。このフィールド・タイプは、比較値がオブジェクト表示領域内のいずれかのタブ・ページに存在する場合に使用します。適切なフィールド名を検索する方法は、「ページ・データ・モデル・フィールドの名前の検索方法」を参照してください。
  • 「事前定義済値」。このフィールド・タイプは、比較されるフィールドが、スクリプトに定義した定数値である場合に使用します。このフィールド・タイプを使用する場合は、「比較値」を使用して定数値を定義します。定数の使用方法は、「スクリプトでの定数の使用方法」を参照してください。
  • 「一時格納」。このフィールド・タイプは、比較値が前のステップで一時格納に配置したフィールドである場合に使用します。フィールド名は、前のステップで定義した名前と同じである必要があります。
  • 「ユーザー・インタフェース・フィールド」。このフィールド・タイプは、現在表示されているタブ・ページに比較値が存在する場合に使用します。適切なフィールド名を検索する方法は、「ユーザー・インタフェース・フィールドの名前の検索方法」を参照してください。
注意: 条件付きフィールド・タイプ。「現在の作業予定情報」「ページ・データ・モデル」および「ユーザー・インタフェース・フィールド」の各フィールド・タイプを適用できるのは、ビジネス・プロセス・アシスタント・スクリプトのみです。「条件」が「In」または「範囲」のときは、フィールド・タイプ「一時格納」および「事前定義済値」のみが適用可能となります。

前述の各フィールドを使用して比較を実行すると、結果値として「真」または「偽」が返されます。残りのフィールドは、この値に応じて制御の渡し先となるステップを管理します。

  • 「真の場合の移動先」は、比較の結果が「真」値の場合に実行されるステップを定義します。
  • 「偽の場合の移動先」は、比較の結果が「偽」値の場合に実行されるステップを定義します。
注意: 数値の比較。2つの値の比較には、数値の場合とテキスト(左から右)の場合があります。数値の比較は、比較の両側の値がシステムで数値として認識された場合のみ実行されます。そうでない場合は、テキストの比較が使用されます。「現在の作業予定情報」「データ領域」「ページ・データ・モデル」および「ユーザー・インタフェース・フィールド」タイプのフィールドは、データ型に明示的に関連付けられているため、数値かどうかが認識できます。「一時格納」に存在するフィールド、または「事前定義済値」として設定されたフィールドはこれに該当しません。「一時格納」フィールドが数値と認識されるのは、明示的に定義された数値(前述の説明を参照)から移動された数値を保持している場合、または算術演算の結果フィールドである場合です。「事前定義済値」フィールドが数値と認識されるのは、比較される他のフィールドが数値の場合です。たとえば、数値フィールドが「事前定義済値」フィールドと比較されると、その事前定義済値フィールドは数値と認識され、比較の結果値も数値になります。ただし、2つのフィールドが「事前定義済値」として定義されている場合は、フィールドの値がテキスト文字列と認識され、テキストの比較が適用されます。