Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

GLDv3 のプロパティー

プロパティーの不変属性を返すには、 mc_propinfo(9E) エントリポイントを使用します。この情報にはアクセス権、デフォルト値、および値の許容範囲が含まれています。この特定のドライバインスタンスのプロパティー値を設定するには、 mc_setprop(9E) を使用します。プロパティーの現在の値を返すには、 mc_getprop(9E) を使用します。

プロパティーとその型の完全な一覧については、mc_propinfo(9E) のマニュアルページを参照してください。

mc_propinfo() エントリポイントは、mac_prop_info_set_perm()mac_prop_info_set_default()、および mac_prop_info_set_range() 関数を呼び出して、デフォルト値、アクセス権、値の許容範囲など、照会するプロパティーの特定の属性を関連付けます。

mac_prop_info_set_default_uint8(9F) mac_prop_info_set_default_str(9F) 、および mac_prop_info_set_default_link_flowctrl (9F) 関数は、デフォルト値を特定のプロパティーと関連付けます。mac_prop_info_set_range_uint32(9F) 関数は、特定のプロパティーについて値の許容範囲を関連付けます。

mac_prop_info_set_perm(9F) 関数はプロパティーのアクセス権を指定します。アクセス権は次のいずれかの値になります。

MAC_PROP_PERM_READ

プロパティーは読み取り専用

MAC_PROP_PERM_WRITE

プロパティーは書き込み専用

MAC_PROP_PERM_RW

プロパティーは読み書き可能

mc_propinfo() エントリポイントで特定のプロパティーについて mac_prop_info_set_perm() を呼び出さない場合、GLDv3 フレームワークはそのプロパティーのアクセス権を読み書き可能 (MAC_PROP_PERM_RW) と想定します。

mc_propinfo(9E) のマニュアルページに列挙されたプロパティーに加えて、ドライバではそのドライバ専用のプロパティーも公開できます。ドライバでサポートするドライバ専用プロパティーを指定するには、mac_register 構造体の m_priv_props フィールドを使用します。フレームワークは MAC_PROP_PRIVATE プロパティー ID を mc_setprop()mc_getprop()、または mc_propinfo() に渡します。詳細は、mc_propinfo (9E) のマニュアルページを参照してください。