Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ドライバインストールの準備

    ドライバのインストールの前に次の手順があります。

  1. ドライバをコンパイルします。

  2. 必要に応じて構成ファイルを作成します。

  3. 次のいずれかの方法で、システムでドライバモジュールが識別されるようにします。

    • ドライバの名前を、デバイスノードの名前と一致させます。

    • add_drv(1M) または update_drv(1M) を使用して、システムにモジュール名を通知します。

システムは、ドライバモジュールの名前と dev_info ノードの名前の間に 1 対 1 の関連付けを維持します。たとえば、mydevice という名前のデバイスの dev_info ノードについて考えます。デバイス mydevice は、同様に mydevice という名前のドライバモジュールによって処理されます。mydevice モジュールは、モジュールのパス内にある drv という名前のサブディレクトリに置かれます。32 ビットカーネルを使用している場合、モジュールは drv/mydevice 内にあります。64 ビット SPARC カーネルを使用している場合、モジュールは drv/sparcv9/mydevice 内にあります。64 ビット x86 カーネルを使用している場合、モジュールは drv/amd64/mydevice 内にあります。

    STREAMS ネットワークドライバの場合、ドライバ名が次の制約を満たしている必要があります。

  • 英数字 (a-z、A-Z、0-9) と下線 ('_') のみを使用できます。

  • 名前の最初と最後の文字はどちらも数字にすることができません。

  • 名前の長さは 16 文字を超えることはできません。推奨される名前の長さは 3 文字から 8 文字の範囲です。

ドライバで、異なる名前を持つ dev_info ノードを管理する必要がある場合は、 add_drv(1M) ユーティリティーで別名を作成できます。-i フラグでは、ドライバで処理するほかの dev_info ノードの名前を指定します。update_drv コマンドでも、インストールされているデバイスドライバの別名を変更できます。