Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

物理機能 (PF) ドライバ

SR-IOV デバイスの PF ドライバは、SR-IOV 対応デバイスの物理機能 (PF) を管理するために使用されます。SR-IOV 機能をサポートする PCI 機能については、SR-IOV 仕様で規定されています。PF は SR-IOV 機能構造を含んでおり、SR-IOV の機能を管理するために使用されます。PF は完全な機能を備えた PCIe 機能であり、ほかの PCIe デバイスと同様に発見、管理、および操作を行えます。PF は完全な構成リソースを備えているため、PCIe デバイスの構成や制御に使用できます。PF ドライバが示す特性は次のとおりです。

  • ルートドメインでのみ表示されます

  • データ移動機能を備えている場合も備えていない場合もあります。PF ドライバは SR-IOV モードでも機能すべきです。

  • Oracle Solaris IOV フレームワークで提供されている API 経由で SR-IOV 機能の有効化と無効化を制御します。

  • ある特定の PF で構成される VF の数は、システム管理者によって決定されます。この数は、Sparc OVM プラットフォームではマシン記述子 (MD) 内に、基本的な環境では構成ファイル内に、それぞれ定義されます。

  • PF ドライバは、接続段階で VF を有効化するために、DDI インタフェース経由で Oracle Solaris IOV フレームワークを呼び出します。接続時に PF ドライバが VF を有効化しなかった場合、そのドライバが IOV 機能を備えていることがドライバコールバックフラグに示されているかぎり、Oracle Solaris IOV フレームワークはその接続後に VF の構成を試みます。

  • PF はデバイス固有のメカニズムを介して、関連付けられた各 VF を個別に有効化および無効化できます。