Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 9 月
 
 

USB エンドポイント

4 種類の USB エンドポイントと通信を行う 4 種類のパイプを次に示します。

  • 制御。制御パイプは主に、コマンドを送信してステータスを取得するために使用されます。制御パイプは、小さいサイズの構造化データのホスト起動要求/応答通信を非定期的に行うためのものです。制御パイプは双方向です。デフォルトパイプは制御パイプです。The Default Pipeを参照してください。

  • 一括。一括パイプは主にデータ転送に使用されます。一括パイプにより、大量のデータを確実に転送できます。一括パイプによるデータ配信は、適時に行われるとはかぎりません。一括パイプは単方向です。

  • 割り込み。割り込みパイプにより、少量の非構造化データの通信を適時かつ確実に行うことができます。定期的なポーリングは通常、割り込み入力パイプ上で開始されます。割り込み入力パイプは、デバイス上にデータが用意された時点でそのデータをホストに返します。一部のデバイスでは割り込み出力パイプも使用できます。割り込み出力パイプは割り込み入力パイプと同じく、適時性があり確実という「割り込みパイプ」の特性に基づいて、デバイスへのデータ転送を行います。割り込みパイプは単方向です。

  • アイソクロナス。アイソクロナスパイプは、オーディオデバイスの場合のように、一定速度の時間重視のデータを転送するためのチャネルを提供します。エラーが発生してもデータの再試行は行われません。アイソクロナスパイプは単方向です。

これらのエンドポイントに対応する転送タイプの詳細については、USB 2.0 仕様書の第 5 章を参照するか、Requestsを参照してください。