1. Oracle Database Applianceの概要
1.4.1 システム・コントローラの一般的なステータス・インジケータ
1.4.5 背面システム・コントローラのサマリー・ステータスLED
サービス・プロセッサ・コマンドライン・インタフェースを使用してシステム・コントローラの電源を切る
2.6.4 BIOS設定ユーティリティのメニューへのアクセス
3.2.2 ストレージおよび起動ドライブのステータスLEDリファレンス
交換可能コンポーネントをマザーボート・アセンブリから取り外す
交換可能コンポーネントをマザーボード・アセンブリに取り付ける
CLR CMOSボタンを使用してBIOSパスワードをリセットしCMOS NVRAMを消去する
5.4 ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルの保守
ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルを取り外す
ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルを取り付ける
7. システム・コントローラのトラブルシューティングとOracle ILOMのデフォルト値のリストア
7.2 「Preboot」メニュー・ユーティリティの使用方法
7.2.1.1 「Preboot」メニューへのアクセスの前提条件
リモート・シリアル・アクセス用に「Preboot」メニューを編集する
7.2.2 Oracle ILOMのデフォルト設定へのリストア
「Preboot」メニューを使用してOracle ILOM構成をリセットする
7.2.3 シリアル・コンソールへのOracle ILOMアクセスのリストア
「Preboot」メニューを使用してシリアル・コンソールへのアクセスをリストアする
7.2.4.1 「Preboot」メニューを使用してSPファームウェアをリストアする前提条件
Oracle ILOMが現在実行中でない間に、Oracle ILOMの設定の一部を変更するために、システム・コントローラにインストールされている「Preboot」メニュー・ユーティリティを使用できます。「Preboot」メニューでは、Oracle ILOMをデフォルト値にリセットできる他、システム上でSPファームウェア・イメージをリストアすることもできます。
「Preboot」メニュー・ユーティリティの使用方法の詳細は、次の項を参照してください。
「Preboot」メニューにアクセスするには、SPをリセットして、起動プロセスに割り込む必要があります。Oracle ILOM起動プロセスには、次のいずれかの方法で割り込めます。
ローカル・システム・コントローラ上の位置特定ボタンを使用。
このローカル・アクセス方法の要件の詳細は、7.2.1.1 「「Preboot」メニューへのアクセスの前提条件」を参照してください。
または
リモート・シリアル端末からOracle ILOM起動プロセスでの一時停止中にxyzzyと入力。
このリモート・アクセス方法の要件の詳細は、7.2.1.1 「「Preboot」メニューへのアクセスの前提条件」を参照してください。
「Preboot」メニューの設定の一部を最初に構成する必要があり、それらを構成するまでは、「Preboot」メニューにアクセスするには位置特定ボタンを使用する必要があります。
ローカルまたはリモート接続から「Preboot」メニューにアクセスするための詳細な手順は、次の項を参照してください。
ローカルまたはリモート接続のいずれかから「Preboot」メニューにアクセスする前に、該当する要件が満たされていることを確認してください。
「Preboot」メニューへのローカル・アクセスの場合(位置特定ボタンを使用)
端末または端末エミュレーション・ソフトウェアを実行しているコンピュータをシステム・コントローラに接続する必要があります。
ローカル・デバイスをシステム・コントローラに取り付ける方法の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。
位置特定ボタンを使用して「Preboot」メニューにアクセスする手順は、「「Preboot」メニューへのアクセス」を参照してください。
「Preboot」メニューへのリモート・アクセス(Oracle ILOM起動プロセス中にxyzzyを入力)
「Preboot」メニューにリモート・アクセスする前に、「Preboot」メニューでbootdelayおよびcheck_physical_presence設定をリモート・アクセスができるように設定する必要があります。これらの設定を初めて構成するには、次のことをする必要があります。
「「Preboot」メニューへのアクセス」で説明されているように、ローカル・システム・コントローラ上の位置特定ボタンを使用して、「Preboot」メニューにアクセスします。
「リモート・シリアル・アクセスのための「Preboot」メニューの編集」で説明されているように、「Preboot」メニューの設定をリモート・アクセスができるように編集します。
「Preboot」メニューにリモート・アクセスするために、リモート・シリアル端末または端末エミュレーション・ソフトウェアを実行しているコンソールを使用します。
注意 - SSHまたはリモートKVMSセッションを使用して、「Preboot」メニューにリモート・アクセスすることはできません。
たとえば、システム・コントローラSP Oracle ILOMから、次のコマンドを入力します。
-> reset /SP
Oracle ILOMが再起動し、画面上をメッセージがスクロールし始めます。
または
次のメッセージが表示されたら、xyzzyと入力します。
Booting linux in n seconds...
Oracle ILOMの「Preboot」メニューが表示されます。
Booting linux in 10 seconds... ILOM Pre-boot Menu ------------------ Type "h" and [Enter] for a list of commands, or "?" [Enter] for command-line key bindings. Type "h cmd" for summary of 'cmd' command. Warning: SP will warm-reset after 300 seconds of idle time. Set 'bootretry' to -1 to disable the time-out. Preboot>
手順は、「リモート・シリアル・アクセス用に「Preboot」メニューを編集する」を参照してください。
手順は、「「Preboot」メニューを使用してOracle ILOM構成をリセットする」を参照してください。
手順は、「「Preboot」メニューを使用してシリアル・コンソールへのアクセスをリストアする」を参照してください。
手順は、「「Preboot」メニューを使用してSPファームウェア・イメージをリストアする」を参照してください。
コマンドの詳細は、7.2.5 「「Preboot」メニュー・コマンドの概要」を参照してください。
「Preboot」メニューが編集モードに入ります。
編集モードで、「Preboot」メニューにはその選択項目が1つずつ表示され、それぞれを変更できます。
この値(3、10または30)は、ユーザーの入力を待つ間、SP起動プロセスが遅れる秒数を指定します。
「Preboot」メニューには、bootdelay設定が新規の値とともに再び表示されます。
「Preboot」メニューの選択項目が表示されます。
check_physical_presence設定を変更するには、noと入力してから[Enter]を押します。
「Preboot」メニューにcheck_physical_presence設定が新規の値とともに表示されます。
「Preboot」メニューから変更を確認するように求められます。
Enter ‘y[es]’ to commit changes: [no]
変更を保存せずに編集セッションを終了する場合は、nと入力します。
次の例は、check_physical_presence設定が変更される編集セッションを示しています。
Preboot> edit Press Enter by itself to reach the next question. Press control-C to discard changes and quit. Values for baudrate are {[ 9600 ]| 19200 | 38400 | 57600 | 115200 }. Set baudrate? [9600] Values for serial_is_host are {[ 0 ]| 1 }. Set serial_is_host? [0] Values for bootdelay are { -1 | 3 | 10 | 30 }. Set bootdelay? [3] 10 Set bootdelay? [10] Values for bootretry are { -1 | 30 | 300 | 3000 }. Set bootretry? [-1] Values for diags_mode are {[ Normal ]| Quick | Extended | Skip }. Set diags_mode? [Normal] Values for preferred are {[ 0 ]| 1 }. Set preferred? [<not set>] Values for preserve_conf are {[ yes ]| no }. Set preserve_conf? [yes] Values for check_physical_presence are {[ yes ]| no }. Set check_physical_presence? [yes] no Set check_physical_presence? [no] Enter ’y[es]’ to commit changes: [no] y Summary: Changed 2 settings. Preboot>
リモート・アクセスを可能にするために「Preboot」メニューで必要な設定の変更に加えて、「Preboot」メニューで他の編集モード設定を変更することもできます。これらの設定のリストは、「編集モードの「Preboot」メニュー・コマンド設定」を参照してください。
表7-3 編集モードの「Preboot」メニュー・コマンド設定
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「Preboot」メニューを使用して、Oracle ILOMの設定をデフォルト値にリストアすることができます。
Preboot> unconfig ilom_conf
Setting ‘preserve_conf’ to ‘no’ for the next boot of Oracle ILOM.
Preboot> boot
「Preboot」メニューが終了し、SPが再起動します。
Oracle ILOM SPの再起動後、ILOM設定の値はデフォルト値に戻ります。
Oracle ILOMとホスト間のシリアル接続が使用不可能になった場合、Oracle ILOM Webインタフェースまたはコマンドライン・インタフェース(CLI)のいずれか、または「Preboot」メニューで、外部のシリアル・ポートの所有者としてホストを再構成することにより、シリアル・ポート接続へのアクセスをリストアできます。
Oracle ILOMとホスト・コンソール間のシリアル接続のリストア時に使用する最善のインタフェースを判断するには、次のことを検討してください。
ネットワーク接続が使用可能な場合は、Oracle ILOM WebインタフェースまたはCLIを使用して、シリアル・コンソールへのOracle ILOMのアクセスをリストアしてください。
手順は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0ドキュメント・コレクションを参照してください。
ネットワーク接続が使用不可能な場合は、「「Preboot」メニューを使用してシリアル・コンソールへのアクセスをリストアする」の手順を使用して、シリアル・コンソールへのOracle ILOMのアクセスをリストアしてください。
「Preboot」メニューが編集モードに入ります。
編集モードで、「Preboot」メニューにはその選択項目が1つずつ表示され、それぞれを変更できます。
serial_is_host設定を変更するには、0と入力してから[Enter]を押します。
「Preboot」メニューがserial_is_host設定の新規の値とともに表示されます。
「Preboot」メニューの設定が表示されます。
Enter ‘y[es]’ to commit changes: [no]
「Preboot」メニューには、次のメッセージが表示されます。
Summary: Changed 1 settings
Preboot>
Oracle ILOMが使用可能な場合、ファームウェア・イメージのリストア(更新)には、必ずOracle ILOM WebインタフェースかCLIを使用する必要があります。Oracle ILOM WebインタフェースまたはCLIを使用したSPファームウェア・イメージのリストア方法の手順は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0ドキュメント・コレクションを参照してください。Oracle ILOMが使用不可能の場合は、「Preboot」メニューまたはIPMIflashを使用して、Oracle ILOMファームウェア・イメージをリストアできます。
注意 - Oracle ILOMにアクセスできず、Oracle ILOMインタフェースまたはIP MIflashのいずれかを使用してSPファームウェア・イメージを更新できない場合は、Oracleサービス担当者にご連絡ください。
![]() | 注意 - 「Preboot」メニューを使用してSPファームウェア・イメージをリストアするには、Oracleサービス技術者の資格が必要です。 |
「Preboot」メニューを使用してシステム・コントローラでSPファームウェア・イメージをリストアするには、次の項を参照してください。
「Preboot」メニューを使用してシステム・コントローラ上でSPファームウェアをリストアする前に、次の要件が満たされている必要があります。
この手順を実行するにはOracleサービス技術者の資格が必要です。
TFTPサーバー上に有効な.flashファームウェア・イメージ・ファイルが存在する必要があります。
注意 - 「Preboot」メニューを使用してSPファームウェアをリストアするには、Oracle ILOMインタフェースを使用してSPを更新するために通常使用される.pkgファイルのかわりに、.flashファイルが必要です。
![]() | 注意 - net flashコマンドの使用は、資格のあるOracleサービス技術者による使用にのみ予約されています。 |
net flash IPaddress path/name.flash
各要素の意味は次のとおりです。
たとえば、次のように指定します。
net flash 10.8.173.25 images/system-rom.flash
一連のメッセージの後、「Preboot」メニューのプロンプトが表示されます。
Preboot>
たとえば、次のように指定します。
Preboot> reset
「Preboot」メニューが終了し、Oracle ILOMが再起動します。
「「Preboot」メニューのコマンド」では、「Preboot」メニューのコマンドを確認します。
表7-4 「Preboot」メニューのコマンド
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