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Oracle® Server CLI ツール ユーザーズガイド

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更新: 2015 年 12 月
 
 

ipmitool を使用したブート順序の構成

一部のプラットフォームでは、ブート順序を永続的に変更する際に、ipmitoolbiosconfig の使用に代わる方法となります。このインタフェースでは、ブートデバイスの中でもっとも優先順位が高いカテゴリを指定できます。この操作は、BIOS 設定を入力し、デバイスのカテゴリ全体をブートリストのいちばん上に移動すること (たとえば、すべてのディスクが CD-ROM よりも前にブートするように移動) と同じです。

次の ipmitool raw コマンドは、ipmitool chassis bootdev コマンドと同様に機能します。BIOS POST 中に、BIOS は SP にブートフラグを要求します。raw コマンドには、追加のビットセット (永続的なビット) が 1 つ含まれています。このビットにより、ブートリストを並べ替えてその順序を CMOS に保存するよう、BIOS に指示します。これらの ipmitool コマンドは、ホスト Linux システムに IPMI ドライバがインストールされている場合、ホストの SP のキーボードコントローラススタイル (Keyboard Controller Style、KCS) インタフェースを介して実行することもできます。

最初にブートするデバイスに応じて、次のコマンドのいずれかを使用します。

  • 最初に PXE からブートするには:

    ipmitool -H ... -U root -P ... raw 0x0 0x8 0x5 0xC0 0x4 0x0 0x0

    BIOS のブート順序は、PXE が最初にブートするように変更されます。Sun Blade X6275 には、InfiniBand (IB) インタフェースとギガビット Ethernet (GE) インタフェースの両方が備えられており、このコマンドによって 2 つのインタフェースがブートリストのいちばん上に移動します。この結果、InfiniBand PXE が最初にブートし、IB がフェイルオーバーした場合に GE が次にブートするようになります。ブート順序の変更は、BIOS 設定に反映されます。

  • 最初に CD/DVD からブートするには:

    ipmitool -H ... -U root -P ... raw 0x0 0x8 0x5 0xC0 0x14 0x0 0x0

    BIOS のブート順序は、CD/DVD が最初にブートするように変更されます。Sun Blade X6275 では、USB 外付け CD/DVD-ROM ドライブまたは Java コンソールからリダイレクトされた CD がこれに該当します。ブート順序の変更は、BIOS 設定に反映されます。

  • フロッピーまたはリムーバブルメディアからブートするには:

    ipmitool -H ... -U root -P ... raw 0x0 0x8 0x5 0xC0 0x3C 0x0 0x0

    BIOS のブート順序は、フロッピーまたはリムーバブルメディア (USB フラッシュなど) が最初にブートするように変更されます。Sun Blade X6275 では、USB フラッシュドライブまたは Java コンソールからリダイレクトされたフロッピーがこれに該当します。ブート順序の変更は、BIOS 設定に反映されます。

  • ハードドライブからブートするには:

    ipmitool -H ... -U root -P ... raw 0x0 0x8 0x5 0xC0 0x8 0x0 0x0

    BIOS のブート順序は、ハードドライブが最初にブートするように変更されます。Sun Blade X6275 には、フラッシュ mini-DIMM SATA が備えられており、このドライブが最初にブートします。ブート順序の変更は、BIOS 設定に反映されます。