次の例では、fwupdate を使用して Oracle ILOM サービスプロセッサおよび新しいファームウェアがインストールされたシステム BIOS や OBP を更新する方法を示します。fwupdate を使用すると、ローカルのサービスプロセッサまたはリモートのサービスプロセッサを更新できます。ローカルの更新を使用する場合、fwupdate では使用可能な最速のローカルインタフェースが使用されます。ホストと ILOM の接続が使用可能な場合は、この最速の接続が使用され、それ以外の場合は KCS インタフェースが使用されます。ホストと ILOM の相互接続を参照してください。
![]() | 注意 - サーバーの機能が失われます。サービスプロセッサのファームウェアを正しく更新しなければ、サービスプロセッサが損傷する可能性があります。 |
始める前に
ホストと ILOM の相互接続または KCS インタフェースが、ターゲットの Oracle ILOM サービスプロセッサと通信できるように正しく構成されていることを確認します。
https://support.oracle.com からサービスプロセッサの更新をダウンロードします。
これらの更新には、ターゲットの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したメタデータまたはファームウェアファイルが含まれています。
ファームウェアにターゲットのサービスプロセッサとの互換性があることを確認するには、処理を行う前に、ファームウェアファイルに付属するすべてのドキュメントおよびリリースノートを参照してください。
fwupdate list sp_bios
fwupdate list sp_bios -H sp_ip -U username
ここで、sp_ip はサービスプロセッサの IP アドレス (またはホスト名)、username は Oracle ILOM サービスプロセッサにログインするための root 権限を持つユーザー名です。
プロンプトが表示されたら、Oracle ILOM のパスワードを入力します。
ターゲットに関連する出力が表示されます。たとえば、上記のコマンドからの出力は次のようになります。
================================================ SP + BIOS ================================================== ID Product Name ILOM Version BIOS/OBP Version XML Support ----------------------------------------------------------------------------- sp_bios SUN FIRE X4270 SERVER v3.0.12.0 r64525 07060223 N/A
fwupdate update sp_bios -x metadata.xml
ここで、metadata.xml はメタデータファイルへのパスです。
fwupdate update sp-bios-firmware -n sp_bios -f sp-bios-fimware-package-file.pkg
ここで、sp-bios-fimware-package-file.pkg はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したファームウェアファイルへのパスです。
fwupdate update sp_bios -x metadata.xml -H sp_ip -U username
ここで、metadata.xml はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したメタデータファイルへのパスです。
以前のバージョンの Oracle Hardware Management Pack を実行している場合は、更新後にリモートシステムで手動で電源を再投入する必要があります。
fwupdate update sp-bios-firmware -n sp_bios -f sp-bios-fimware-package-file.pkg -H sp_ip -U username
ここで、sp-bios-fimware-package-file.pkg はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したファームウェアファイルへのパスです。
Oracle ILOM サービスプロセッサが更新されます。
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