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Oracle® Server CLI ツール ユーザーズガイド

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更新: 2015 年 12 月
 
 

fwupdate を使用した Oracle ILOM サービスプロセッサの更新

次の例では、fwupdate を使用して Oracle ILOM サービスプロセッサおよび新しいファームウェアがインストールされたシステム BIOS や OBP を更新する方法を示します。fwupdate を使用すると、ローカルのサービスプロセッサまたはリモートのサービスプロセッサを更新できます。ローカルの更新を使用する場合、fwupdate では使用可能な最速のローカルインタフェースが使用されます。ホストと ILOM の接続が使用可能な場合は、この最速の接続が使用され、それ以外の場合は KCS インタフェースが使用されます。ホストと ILOM の相互接続を参照してください。


Caution

注意  -  サーバーの機能が失われます。サービスプロセッサのファームウェアを正しく更新しなければ、サービスプロセッサが損傷する可能性があります。


始める前に

  • ホストと ILOM の相互接続または KCS インタフェースが、ターゲットの Oracle ILOM サービスプロセッサと通信できるように正しく構成されていることを確認します。

  • https://support.oracle.com からサービスプロセッサの更新をダウンロードします。

    これらの更新には、ターゲットの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したメタデータまたはファームウェアファイルが含まれています。

  • ファームウェアにターゲットのサービスプロセッサとの互換性があることを確認するには、処理を行う前に、ファームウェアファイルに付属するすべてのドキュメントおよびリリースノートを参照してください。

  1. サービスプロセッサおよびシステム BIOS ファームウェアに関する情報を表示するには、次のいずれかを実行します。
    • ローカルの Oracle ILOM サービスプロセッサおよびシステム BIOS ファームウェアに関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

      fwupdate list sp_bios

    • ネットワーク接続を使用した Oracle ILOM サービスプロセッサおよびシステム BIOS ファームウェアに関する情報を表示するには、次のように入力します。

      fwupdate list sp_bios -H sp_ip -U username

      ここで、sp_ip はサービスプロセッサの IP アドレス (またはホスト名)、username は Oracle ILOM サービスプロセッサにログインするための root 権限を持つユーザー名です。

      プロンプトが表示されたら、Oracle ILOM のパスワードを入力します。

    ターゲットに関連する出力が表示されます。たとえば、上記のコマンドからの出力は次のようになります。

    ================================================
    SP + BIOS
    ==================================================
    ID      Product Name           ILOM Version     BIOS/OBP Version  XML Support
    -----------------------------------------------------------------------------
    sp_bios SUN FIRE X4270 SERVER  v3.0.12.0 r64525 07060223          N/A

    注 -  SPARC システムで ILOM および OBP が更新されると、ホストが自動的にリブートします。silent-no-reboot オプションを付けると、シャットダウンを無効にすることができません。
  2. Oracle ILOM サービスプロセッサを更新するには、ローカルまたはリモートのオプションを選択します。
    • ローカル: ローカルの Oracle ILOM サービスプロセッサを更新するには、次の手順のいずれかを選択します。
      • メタデータ XML ファイルが使用可能な場合は、このコマンドを入力して自動モードを使用します。

        fwupdate update sp_bios -x metadata.xml

        ここで、metadata.xml はメタデータファイルへのパスです。


        注 -  x86 システムの場合、XML ファイルのあとに –-silent-reboot コマンドを使用するとファームウェアの更新後にサーバーが自動的にリブートし、–-silent-no-reboot コマンドを使用するとサーバーがリブートしないようにすることもできます。
      • メタデータ XML ファイルが使用できない場合は、このコマンドを入力して手動モードを使用します。

        fwupdate update sp-bios-firmware -n sp_bios -f sp-bios-fimware-package-file.pkg

        ここで、sp-bios-fimware-package-file.pkg はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したファームウェアファイルへのパスです。

    • リモート: ネットワーク接続を使用して Oracle ILOM サービスプロセッサを更新するには、次のいずれかを実行します。
      • メタデータ XML ファイルが使用可能な場合は、このコマンドを入力して自動モードを使用します。

        fwupdate update sp_bios -x metadata.xml -H sp_ip -U username

        ここで、metadata.xml はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したメタデータファイルへのパスです。


        注 -  x86 システムで Oracle Hardware Management Pack 2.3.3 以降を実行している場合、.xml メタデータファイルオプションのあとに –-silent-reboot オプションを使用するとファームウェアの更新後にサーバーが自動的にリブートし、–-silent-no-reboot オプションを使用するとサーバーが自動的にリブートしないようにすることもできます。

        以前のバージョンの Oracle Hardware Management Pack を実行している場合は、更新後にリモートシステムで手動で電源を再投入する必要があります。


      • メタデータ XML ファイルが使用できない場合は、このコマンドを入力して手動モードを使用します。

        fwupdate update sp-bios-firmware -n sp_bios -f sp-bios-fimware-package-file.pkg -H sp_ip -U username

        ここで、sp-bios-fimware-package-file.pkg はサーバーの Oracle ILOM サービスプロセッサに対応したファームウェアファイルへのパスです。

    Oracle ILOM サービスプロセッサが更新されます。

  3. ホストサーバーをリブートして、BIOS の更新を初期化します。
    • SPARC システムの場合, ホストが自動的にリブートします。
    • x86 システムの場合:
      • メタデータファイルが使用可能で、fwupdate コマンドで –-silent-reboot を使用した場合は、システムが自動的にリブートします。
      • メタデータファイルが使用可能で、システムが自動的にリブートしない場合は、次のプロンプトで y を入力します。

        Do you wish to automatically reboot now? [y/n]?

      • メタデータ XML ファイルが使用できないか、メタデータファイルにリブート指示が含まれていない場合は、ホストサーバーを手動でリブートします。