Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

pstack コマンド

pstack コマンドでは、各プロセスのスタックトレースが表示されます。pstack コマンドは、プロセスの所有者によってまたは root で実行される必要があります。pstack コマンドを使用してプロセスがハングアップした場所を判断できます。このコマンドで許可されるオプションは、確認するプロセスのプロセス ID だけです。pstack コマンドの詳細は、proc(1) のマニュアルページを参照してください。

使用例 6-2  NFS プロセスのスタックトレースを表示する
# /usr/bin/pgrep nfsd
243
# /usr/bin/pstack 243
243:    /usr/lib/nfs/nfsd -a 16
 ef675c04 poll     (24d50, 2, ffffffff)
 000115dc ???????? (24000, 132c4, 276d8, 1329c, 276d8, 0)
 00011390 main     (3, efffff14, 0, 0, ffffffff, 400) + 3c8
 00010fb0 _start   (0, 0, 0, 0, 0, 0) + 5c

この例では、プロセスが新規の接続要求を持っていることが示されています。これは正常な反応です。要求が行われた後でもプロセスがポーリングしていることがスタックからわかった場合、そのプロセスはハングアップしている可能性があります。ハングアッププロセスの修復に関する詳細は、NFS サービスを再起動する方法を参照してください。NFS のトラブルシューティングの詳細は、NFS トラブルシューティング手順 を参照してください。