Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

NFS Version 4 プロトコル

    NFS Version 4 プロトコルでは、ユーザー ID とグループ ID を文字列として表現します。nfsmapid デーモンは、NFS Version 4 クライアントおよびサーバーで次のマッピングに使用されます。

  • ユーザー ID およびグループ ID 文字列をローカル値 ID にマップする

  • ローカル数値 ID をユーザー ID およびグループ ID 文字列にマップする

nfsmapid デーモンの詳細は、NFS デーモン を参照してください。

NFS Version 4 では、サーバー上のアクセス制御リスト (ACL) エントリ内のユーザー ID またはグループ ID をクライアント上の ACL エントリ内のユーザー ID またはグループ ID にマッピングするために、nfsmapid デーモンが使用されます。逆も同じです。ユーザー ID とグループ ID のマッピングの詳細は、NFS version 4 での ACL と nfsmapidおよびNFS ACL サポートを参照してください。

NFS Version 4 では、ファイルシステムを共有解除すると、そのファイルシステム内のオープンファイルまたはファイルロックのすべての状態情報が破棄されます。NFS Version 3 では、ファイルシステムが共有解除される前にクライアントが取得したロックをサーバーが保守します。NFS Version 4 でのファイルシステム共有解除の詳細は、NFS version 4 におけるファイルシステムの共有解除と再共有を参照してください。

NFS Version 4 サーバーは擬似ファイルシステムを使用して、サーバー上でエクスポートされたオブジェクトへのアクセスをクライアントに提供します。擬似ファイルシステムの詳細は、NFS Version 4 でのファイルシステム名前空間を参照してください。NFS Version 4 は揮発性ファイルハンドルをサポートします。詳細は、NFS version 4 における揮発性ファイルハンドルを参照してください。

委託とは、サーバーがファイルの管理をクライアントに委託するテクニックです。委託は、クライアントとサーバーの両方でサポートされます。たとえば、サーバーは、読み取り委託または書き込み委託のいずれかをクライアントに付与できます。委託の詳細は、NFS version 4 における委託を参照してください。

NFS Version 4 は LIPKEY/SPKM セキュリティーをサポートしません。

    また、NFS Version 4 は次のデーモンを使用しません。

  • lockd

  • nfslogd

  • statd

NFS Version 4 での機能の完全なリストについては、NFS version 4 における機能を参照してください。

NFS サービスの設定については、NFS サービスの設定を参照してください。