ローカル実行可能ファイルやアプリケーション (スプレッドシートアプリケーションやワープロパッケージなど) のための共有名前空間を構築する必要があるとします。この名前空間のクライアントは、異なる実行可能フォーマットを必要とする複数の異なるワークステーションアーキテクチャーを使用します。また、ワークステーションには、異なるリリースのオペレーティングシステムを使用するものもあります。
ネームサービスの詳細は、Oracle Solaris 11.2 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: DNS と NIS を参照してください。
この名称により、その名前空間に属するファイルとディレクトリが簡単に識別できるようになります。たとえば、/usr/local を名前として選択した場合は、パス /usr/local/bin は明確にこの名前空間の一部です。
このマップを /usr/local にマウントします。NIS の auto_master マップ内で、次のエントリを設定します。
/usr/local auto_local -ro
–ro マウントオプションは、クライアントがファイルやディレクトリに書き込めないことを意味します。
ディレクトリ構造は、次のようになります。
bin aa:/export/local/bin
aa はサーバーの名前です。
bin aa:/export/local/bin/$CPU
aa はサーバーの名前です。
SPARC クライアントの場合 – 実行可能ファイルを /export/local/bin/sparc に配置します。
x86 クライアントの場合 – 実行可能ファイルを /export/local/bin/i386 に配置します。