NFS 起動プロセスには、サーバーとクライアントのためのプロトコルバージョンレベルのネゴシエーションが含まれています。バージョンのレベルを指定しない場合、デフォルトにより最適なレベルが選択されます。たとえば、クライアントとサーバーの両方が NFS Version 3 をサポートできる場合は、それが使用されます。クライアントまたはサーバーが NFS Version 2 のみをサポートできる場合、それが使用されます。
sharectl コマンドを使用することで、client_versmin、client_versmax、server_versmin、および server_versmax パラメータを設定できます。これらのパラメータのデフォルト値は、クライアントとサーバーに指定した最小値と最大値によって置き換えられます。クライアントとサーバーの両方で、デフォルトの最小値は 2、デフォルトの最大値は 4 です。サーバーによってサポートされるバージョンを見つけるために、NFS クライアントは client_versmax の値から始めて、client_versmin のバージョン値に到達するまで各バージョンの試行を続けます。サポートされるバージョンが検出されるとすぐに、この処理は終了します。たとえば、client_versmax=4 で client_versmin =2 の場合、クライアントは最初に NFS Version 4、次に NFS Version 3、最後に NFS Version 2 を試行します。client_versmax と client_versmax が同じ値に設定されている場合は、クライアントは常にこのバージョンを使用し、ほかのバージョンは試行しません。サーバーがこのバージョンをサポートしていない場合、マウントは失敗します。
NFS サービスの設定については、NFS サービスの設定を参照してください。