すべてのネットワークユーザーが自分のホームディレクトリまたはほかのユーザーのホームディレクトリが /home で見つけられることが理想的です。このビューは、クライアントやサーバーに関係なく、すべてのシステムで共通にすることをお勧めします。
Oracle Solaris をインストールすると、常にマスターマップ /etc/auto_master がインストールされます。
# Master map for autofs # +auto_master /net -hosts -nosuid,nobrowse /home auto_home -nobrowse /nfs4 -fedfs -ro,nosuid,nobrowse
auto_home 用のマップも、/etc にインストールされます。新しいローカルユーザーが作成されると、エントリは自動的に /etc/auto_home に追加されます。次に例を示します。
# Home directory map for autofs # rusty dragon:/export/home/& +auto_home
dragon というサーバーで、/export/home/rusty と /home/rusty 経由で rusty のホームディレクトリにアクセスできます。
auto_home マップが設定されていれば、ユーザーはパス /home/user で任意のホームディレクトリ (自分のを含む) を参照できます。user はログイン名で、マップ内の鍵です。すべてのホームディレクトリのこの共通ビューは、ほかのユーザーのシステムにログインするときに役立ちます。autofs は、ユーザー自身のホームディレクトリをマウントします。同様に、ほかのシステム上でリモートウィンドウシステムクライアントを実行する場合は、クライアントプログラムには同じビューの /home ディレクトリが表示されます。この共通表示は、サーバーにも拡張されています。
ユーザーは、各ホームディレクトリの実際の位置を意識する必要はありません。ユーザーがより多くのディスク領域を必要としているため、ホームディレクトリをほかのサーバーに移す必要がある場合には、必要なことは auto_home マップ内でユーザーのエントリを変更して新しい場所を反映するだけです。ほかのユーザーは /home/user パスを引き続き使用できます。