NFS Version 4 以外のバージョンの NFS を使用する必要がある場合、別のバージョンを選択できます。
サーバーで異なるバージョンの NFS を選択する場合は、サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する方法 を参照してください。
クライアントで異なるバージョンの NFS を選択する場合は、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法 を参照してください。
コマンド行を使用してクライアントで異なるバージョンの NFS を選択する場合は、mount コマンドを使用してクライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法を参照してください。
デフォルトに設定されている NFS Version 4 を使用しないことを選択する場合は、別バージョンの NFS を選択できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
たとえば、サーバーから NFS Version 3 のみを提供する場合は、server_versmax および server_versmin パラメータの両方の値を 3 に設定します。
# sharectl set -p server_versmax=3 nfs # sharectl set -p server_versmin=3 nfs
# sharectl set -p server_delegation=off nfs
NFS サーバー委託によって NFS クライアントはファイルをキャッシュできます (別の NFS クライアントが同じファイルへのアクセスを必要とするまで)。NFS Version 4 では、サーバー委託はデフォルトで有効になっています。詳細は、NFS version 4 における委託を参照してください。
クライアントとサーバー間のユーザー ID またはグループ ID マッピングを有効にするために、クライアントとサーバーに共通ドメインを設定できます。
# sharectl set -p nfsmapid_domain=my.example.com nfs
my.example.com は共通ドメイン名を提供します。
nfsmapid デーモンの詳細は、NFS デーモン を参照してください。
# svcs network/nfs/server
NFS サービスがオフラインの場合、次のコマンドを入力してサービスを有効にします。
# svcadm enable network/nfs/server
NFS サービスの構成については、ファイルシステム自動共有を設定する方法 を参照してください。
関連項目
次の手順では、クライアント上で使用される NFS バージョンを制御する方法を説明します。デフォルトで設定される NFS バージョンは NFS Version 4 です。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
たとえば、すべてのファイルシステムを NFS Version 3 プロトコルを使用してマウントする必要がある場合は、client_versmax と client_versmin パラメータの両方の値を 3 に設定します。
# sharectl set -p client_versmax=3 nfs # sharectl set -p client_versmin=3 nfs
# mount server-name:/share-point /local-dir
サーバーの名前。
リモートディレクトリのパス
ローカルマウントポイントのパス
関連項目
次の手順では、mount コマンドを使用して、クライアントで特定のマウントに使用される NFS バージョンを制御する方法を説明します。クライアントによってマウントされるすべてのファイルシステムで NFS バージョンを変更する方法を確認するには、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# mount -o vers=value server-name:/share-point /local-dir
NFS バージョン番号
サーバーの名前
リモートディレクトリのパス
ローカルマウントポイントのパス
関連項目