Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

autofs とメタキャラクタ

autofs は一部の文字を、特別な意味を持つものとして認識します。たとえば、ある文字が置き換えに使用されたり、ある文字が autofs マップ構文解析機能からほかの文字を保護するために使用されたりします。

アンパサンド (&)

たとえば、次の例のように、多くのサブディレクトリが指定されているマップがある場合は、文字列置換を使用することを検討してください。

john        willow:/home/john
mary        willow:/home/mary
joe         willow:/home/joe
able        pine:/export/able
baker       peach:/export/baker

この場合、アンパサンド文字 (&) を使用して、任意の位置に記述されたこのキーを置換することができます。アンパサンドを使用すると、前述のマップは次のテキストに変わります。

john        willow:/home/&
mary        willow:/home/&
joe         willow:/home/&
able        pine:/export/&
baker       peach:/export/&

キー置換を、直接マップ内で次の例のような置換で使用することもできます。

/usr/man						willow,cedar,poplar:/usr/man

また、このエントリは、次のようにさらに簡単にすることができます。

/usr/man						willow,cedar,poplar:&

アンパサンド文字による置換では、鍵文字列全体を使用していることに注意してください。そのため、直接マップ内の鍵の最初の文字が / である場合は、そのスラッシュが置換に含まれます。したがって、たとえば次のエントリを含めることはできません。

/progs				&1,&2,&3:/export/src/progs 

autofs はこの例を次のように解釈します。

/progs 				/progs1,/progs2,/progs3:/export/src/progs

アスタリスク (*)

任意のキーを照合するために、汎用置換文字、アスタリスク (*) を使用できます。たとえば、このマップエントリによってすべてのホストから /export ファイルシステムをマウントできます。

*						&:/export

ここでは、各アンパサンドは特定の鍵の値によって置換されています。autofs はこのアスタリスクをファイルの終わりとして解釈します。