Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

nfsd デーモン

nfsd デーモンは、クライアントファイルシステム要求を処理します。このコマンドに対してはいくつかのオプションを指定できます。完全なリストについては、nfsd(1M) のマニュアルページを参照してください。これらのオプションは、コマンド行から使用するか、sharectl コマンドで適切な SMF パラメータを設定して使用することができます。

listen_backlog=length

NFS および TCP 用の接続指向トランスポート経由接続キューの長さを設定します。デフォルト値は 32 エントリです。nfsd–l オプションを指定して開始すると、コマンド行から同じ項目を選択できます。

max_connections=#-conn

接続指向トランスポート単位の最大接続数を設定します。#-conn のデフォルト値はありません。コマンド行から –c #-conn オプションを指定してデーモンを開始すると、同じパラメータを使用できます。

servers=nservers

サーバーが処理できる最大同時要求数を設定します。nservers のデフォルト値は 1024 です。nfsd–nservers オプションで開始することで、コマンド行から同じ選択を行うことができます。

以前のバージョンの nfsd デーモンとは異なり、現在のバージョンの nfsd では複数のコピーを作成して要求を同時に処理することはありません。処理テーブルを ps でチェックすると、動作しているデーモンのコピーが 1 つしかないことがわかります。

さらに、次の SMF パラメータを使用して mountd デーモンを構成できます。これらのパラメータにはコマンド行版はありません。

server_versmin

サーバーによって登録および提供される最小バージョンの NFS プロトコルを設定します。デフォルトは 2 です。有効な値はほかに 3 と 4 があります。NFS サービスの設定を参照してください。

server_versmax

サーバーによって登録および提供される最大バージョンの NFS プロトコルを設定します。デフォルトは 4 です。有効な値はほかに 2 と 3 があります。NFS サービスの設定を参照してください。

server_delegation

NFS Version 4 委託機能をサーバーで有効にするかどうかを制御します。この機能が有効な場合、サーバーは NFS Version 4 クライアントに委託を提供しようとします。デフォルトでは、サーバー委託は有効になっています。サーバー委託を無効にするには、サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する方法を参照してください。詳細は、NFS version 4 における委託を参照してください。