サーバーを新しく設置したとき、アップグレードまたは変更したとき、および障害が発生したときは、診断テストを使用してサーバーの動作を検証できます。次のセクションに、一般的なテストのシナリオの一覧を示します。
オプションを取り付ける前に次の診断テストを実行します。
U-Boot
Pc-Check または UEFIdiag
HWdiag
テストに不合格: テストでサーバーの障害が確認された場合:
製品またはオプションのプロダクトノートまたはリリースノートで、診断テスト不合格の原因になった可能性がある既知の条件を確認します。
プロダクトノートまたはリリースノートを調べても問題が解決しない場合は、サーバーが出荷時に損傷したと考えてください。設置プロセスを終了し、Oracle の保守担当者に通知します。これにより、確実にサーバーの保証を受けることができます。
サーバーをはじめて本稼働状態にするときにネットワーク接続の問題が発生した場合は、サーバーのネットワークアクセスポイントがアクティブ化されていることを確認します。
テストに合格: サーバーがテストに合格し、取り付けるオプションがない場合は、サーバーを本稼働状態にできます。
サーバーがテストに合格し、取り付けるオプションがある場合は、オプションを取り付けて、テストを再度実行します。
オプションを取り付けた状態でテストに合格した場合は、サーバーを本稼働状態にできます。
診断テストで取り付けたオプションに障害があることが判明した場合は、そのオプションを取り外し、送り返して交換してもらいます。
サーバーアップグレード (メモリー、ハードディスクドライブ、I/O カード、または電源) を取り付ける前に、サーバーの稼働を停止し、診断テストを実行します。
サーバーの稼働を停止します。
U-Boot 診断テストを実行します。
Pc-Check、UEFIdiag、または HWdiag 診断テストを実行します。
サーバーアップグレードを取り付けます。
U-Boot、HWdiag、および Pc-Check または UEFIdiag 診断テストを再度実行します。
テストに不合格: 診断テストに不合格の場合は、取り付け済みオプションのいずれかに障害が発生しているか、オプションの取り付け時にサーバーが損傷しています。どちらの場合も、障害のあるコンポーネントを取り外して交換し、診断テストを再度実行して問題が修正されたことを確認してから、サーバーを本稼働状態に戻します。
テストに合格: サーバーを本稼働状態にします。
サーバーが長期間問題なく稼働していたが、サーバーのフロントパネルの保守要求 LED が点灯します。
次の手順を実行します。
サーバーのカバーを開く前に、明らかな障害メッセージがないかサーバーと Oracle ILOM サービスプロセッサ (SP) のログファイルを調べ、さらに障害 LED を調べます。詳細は、サービスのドキュメントを参照してください。
焦げたコンポーネント、サーバーコンポーネントの正常な冷却を妨げるものなどの明らかな問題がないか、サーバーの内部コンポーネントを調べます。
目視検査で障害のあるコンポーネントが特定されない場合は、U-Boot テストを実行してから、Pc-Check または診断テストを実行して、障害のあるコンポーネントを特定します。
テストで障害のあるコンポーネントが特定されない場合は、SunVTS を実行します。
障害のあるコンポーネントが顧客交換可能ユニット (Customer-Replaceable Unit、CRU) の場合は、それを交換します。各モデルの CRU は、サービスマニュアル、System Handbook、および My Oracle Support に記載されています。
障害のあるコンポーネントが現場交換可能ユニット (Field-Replaceable Unit、FRU) の場合は、Oracle の保守担当者へのサービスリクエストを開始します。FRU は、特定のサーバーモデルのサービスマニュアルに記載されています。