HWdiag コマンド
このセクションでは、HWdiag コマンド行の使用方法について説明します。
HWdiag コマンド行を使用する
HWdiag コマンドは、hwdiag main-command [subcommand ...] の形式を使用します。
例:
[(restricted_shell) ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag led get /SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE
HWdiag (Restricted Mode) - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
LED VALUE
------------------------------------------
/SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE : off
[(restricted_shell) ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]#
多くのサブコマンドには、実際のデバイスまたは影響を受けるデバイスを特定するための追加のサブコマンドが必要です。このターゲットは、個々のデバイス、またはサブコマンドのすべての有効なターゲットを表す all にできます。上の例では、hwdiag led get /SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE は単一の LED の状態を返します。hwdiag led get all と入力した場合、すべてのシステム LED の状態が表示されます。
注 - 主なコマンドとサブコマンドでは、大文字と小文字が区別されます。しかし、hwdiag はそうではありません。たとえば、hwdiag led get all は hwdiag LED GET ALL と同じです。
不完全なコマンド行を入力した場合、HWdiag は、コマンドの構文と有効なサブコマンドのリストを表示します。完全で有効なパラメータのセットとサブコマンドを使用してコマンドを再度入力するには、この情報を使用します。
次の表示に、例を示します。
[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
Syntax: hwdiag temp ...
get [all|<sensor>]
- Display Temperature Sensor Reading
info [all|<sensor>]
- Display Temperature Sensor Information
[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp get
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
Syntax: hwdiag temp get all|<sensor>
Valid Options for Temperature :
ALL /SYS/MB/T_IN_PS
/SYS/MB/P0 /SYS/MB/T_IN_ZONE1
/SYS/MB/P1 /SYS/MB/T_IN_ZONE2
/SYS/MB/P2 /SYS/MB/T_IN_ZONE3
/SYS/MB/P3 /SYS/MB/T_IN_ZONE4
/SYS/MB/T_CORE_NET01 /SYS/MB/T_OUT_SLOT1
/SYS/MB/T_CORE_NET23 /SYS/T_FRONT
[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp get all
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
DEVICE TEMP
-------------------------------------------
/SYS/MB/P0 : 64.00 margin
/SYS/MB/P1 : 64.00 margin
/SYS/MB/P2 : 63.00 margin
/SYS/MB/P3 : 64.00 margin
/SYS/MB/T_CORE_NET01 : 38.75 deg C
/SYS/MB/T_CORE_NET23 : 38.00 deg C
/SYS/MB/T_IN_PS : 26.75 deg C
/SYS/MB/T_IN_ZONE1 : 30.75 deg C
/SYS/MB/T_IN_ZONE2 : 30.75 deg C
/SYS/MB/T_IN_ZONE3 : 29.50 deg C
/SYS/MB/T_IN_ZONE4 : 28.25 deg C
/SYS/MB/T_OUT_SLOT1 : 29.75 deg C
/SYS/T_FRONT : 24.50 deg C
コマンドの説明
次の表は、HWdig コマンドのリストです。
注 - すべてのプラットフォームですべてのコマンドを使用できるわけではありません。使用しているシステムで使用できるコマンドを調べるには、hwdiag –h と入力してください。
表 13-1 HWdiag コマンド | | | |
cpld
|
|
| 電源および CPLD のコマンド。
|
| reg
|
| CPLD レジスタをダンプします。
|
| vr_check
|
| 電圧調整器のステータスを出力します。
|
|
log
|
|
FPGA イベントログを読み取ってクリアし、ログ内のイベントをトリガーします。
|
cpu
|
|
| CPU 情報を表示します。
|
| info all|cpu
| -r
| CPU デバイスをダンプします。
|
fan
|
|
| ファンのテスト/ユーティリティー。
|
| get
| -m
| ファン RPM を表示します。
|
| info
|
| ファンの有無の情報を表示します。
|
|
testpsu
|
|
PSU (電源) ファンをチェックします。
|
|
test chassis fans
|
|
シャーシファンをチェックします。
|
gpio
|
|
| AST2300 GPIO 機能。
|
| get gpio_pin
| -r
| 特定のピンについての情報を取得します。
|
i2c
|
|
| サイドバンド i2c トポロジをテストします。
|
| scan all|bus
|
| アクセス可能なすべての i2c デバイスを表示します。
|
| test all|bus
|
| すべてのプラットフォーム i2c デバイスの接続性をテストします。このテストは合格または不合格を返します。
|
led
|
|
| LED についての情報を取得します。
|
| get all|led
|
| LED の状態を表示します。
|
| info all|led
|
| LED レジスタについての情報を表示します。
|
mem
|
|
| メモリー (DIMM) 情報を表示します。
|
| info all|dimm name
|
| メモリー構成を表示します。
|
| spd all|dimm name
| -r
| DIMM SPD 情報 (サイズ、速度、電圧などの情報を含む) を表示します。表示される情報は、製造元によって異なります。
|
pci
|
|
| PCIe のテストとユーティリティー。
|
| dump
|
| PCIe レジスタを読み取ります。 dump <socket> <bus> <dev> <func> [std|ext]|[<offset> <count>]
|
| info all|device
| -r
| すべてのデバイスまたは単一のデバイスの PCIe リンク情報を表示します。
|
| lspci
|
| すべての PCIe デバイス、Linux スタイルを表示します。
|
| read
|
| 指定された PCIe レジスタを読み取ります。 read <socket> <bus> <dev> <func> <offset>
|
power
|
|
| 電源の情報を表示します。
|
| get
|
| センサー測定値を表示します。 get amps|volts|watts all|sensor。 sensor は個々のセンサーを示します。
|
| info all|sensor
|
| センサーに関する情報を表示します。
|
system
|
|
| |
|
summary
|
|
システムのサマリーを表示します。
|
| fabric test all
|
| QPI バス速度、PCIe リンク速度、およびメモリー周波数を含む、システムのファブリックをテストします。
|
| info
|
| システム構成情報を表示します。
|
| port80
| -m
| ポート 80 をモニターすることによって、ホストブートの進捗状況を表示します。デフォルトの間隔は 5 ミリ秒です。
|
| rtc
|
| リアルタイムクロック (RTC) を表示します。
|
| thermal
| -m、-r
| 温度、ファン速度、および電源を含む、システム温度情報を表示します。
|
| version
|
| システムコンポーネントのバージョンを表示します。
|
temp
|
|
| 温度を表示します。
|
| get all|sensor
|
| 温度センサー測定値を表示します。
|
| info all|sensor
|
| システムセンサーに関する情報を表示します。
|
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表 13-2 オプション | | |
- h
| help
| ヘルプを表示します。
|
- l
| log <filename>
| filename へのログ記録を開始するために、HWdiag を有効にします。 注 - ログにタイムスタンプを追加するには、- t を使用してください。
|
- t
| timestamp
| ログにタイムスタンプを追加します。- l オプションとともに使用します。
|
- m
| monitor <.1 sec>
| モニタリング間隔を 10 分の 1 秒 (.1 秒) 単位で設定します。現在のモニタリング間隔をオーバーライドします。
|
– r
| raw
| 簡単に解析できるように HWdiag 出力を変更します。
|
– i
|
interactive
|
main コマンドとの使用時にプロンプトを表示します。
|
|