Oracle® x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド

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更新: 2014 年 4 月
 
 

HWdiag コマンド

このセクションでは、HWdiag コマンド行の使用方法について説明します。

HWdiag コマンド行を使用する

HWdiag コマンドは、hwdiag main-command [subcommand ...] の形式を使用します。

例:

[(restricted_shell) ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag led get /SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE
HWdiag (Restricted Mode) - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
  LED                             VALUE
  ------------------------------------------
  /SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE     : off

[(restricted_shell) ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]#

多くのサブコマンドには、実際のデバイスまたは影響を受けるデバイスを特定するための追加のサブコマンドが必要です。このターゲットは、個々のデバイス、またはサブコマンドのすべての有効なターゲットを表す all にできます。上の例では、hwdiag led get /SYS/MB/P1/MR0/D1/SERVICE は単一の LED の状態を返します。hwdiag led get all と入力した場合、すべてのシステム LED の状態が表示されます。


注 - 主なコマンドとサブコマンドでは、大文字と小文字が区別されます。しかし、hwdiag はそうではありません。たとえば、hwdiag led get allhwdiag LED GET ALL と同じです。

不完全なコマンド行を入力した場合、HWdiag は、コマンドの構文と有効なサブコマンドのリストを表示します。完全で有効なパラメータのセットとサブコマンドを使用してコマンドを再度入力するには、この情報を使用します。

次の表示に、例を示します。

[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)

Syntax: hwdiag temp ...

   get [all|<sensor>]
              - Display Temperature Sensor Reading
   info [all|<sensor>]
              - Display Temperature Sensor Information
[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp get
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)

Syntax: hwdiag temp get all|<sensor>

Valid Options for Temperature :
  ALL                             /SYS/MB/T_IN_PS
  /SYS/MB/P0                      /SYS/MB/T_IN_ZONE1
  /SYS/MB/P1                      /SYS/MB/T_IN_ZONE2
  /SYS/MB/P2                      /SYS/MB/T_IN_ZONE3
  /SYS/MB/P3                      /SYS/MB/T_IN_ZONE4
  /SYS/MB/T_CORE_NET01            /SYS/MB/T_OUT_SLOT1
  /SYS/MB/T_CORE_NET23            /SYS/T_FRONT
[(flash)root@ORACLESP-XXxxXXxxXXxx:~]# hwdiag temp get all
HWdiag - Build Number 81018 (May 12 2013 at 00:42:14)
  DEVICE                          TEMP
  -------------------------------------------
  /SYS/MB/P0                    : 64.00 margin
  /SYS/MB/P1                    : 64.00 margin
  /SYS/MB/P2                    : 63.00 margin
  /SYS/MB/P3                    : 64.00 margin
  /SYS/MB/T_CORE_NET01          : 38.75 deg C
  /SYS/MB/T_CORE_NET23          : 38.00 deg C
  /SYS/MB/T_IN_PS               : 26.75 deg C
  /SYS/MB/T_IN_ZONE1            : 30.75 deg C
  /SYS/MB/T_IN_ZONE2            : 30.75 deg C
  /SYS/MB/T_IN_ZONE3            : 29.50 deg C
  /SYS/MB/T_IN_ZONE4            : 28.25 deg C
  /SYS/MB/T_OUT_SLOT1           : 29.75 deg C
  /SYS/T_FRONT                  : 24.50 deg C

コマンドの説明

次の表は、HWdig コマンドのリストです。


注 - すべてのプラットフォームですべてのコマンドを使用できるわけではありません。使用しているシステムで使用できるコマンドを調べるには、hwdiag –h と入力してください。
表 13-1  HWdiag コマンド
コンポーネント
アクション
オプション
説明およびオプション
cpld
電源および CPLD のコマンド。
reg
CPLD レジスタをダンプします。
vr_check
電圧調整器のステータスを出力します。
log
FPGA イベントログを読み取ってクリアし、ログ内のイベントをトリガーします。
cpu
CPU 情報を表示します。
info all|cpu
-r
CPU デバイスをダンプします。
fan
ファンのテスト/ユーティリティー。
get
-m
ファン RPM を表示します。
info
ファンの有無の情報を表示します。
testpsu
PSU (電源) ファンをチェックします。
test chassis fans
シャーシファンをチェックします。
gpio
AST2300 GPIO 機能。
get gpio_pin
-r
特定のピンについての情報を取得します。
i2c
サイドバンド i2c トポロジをテストします。
scan all|bus
アクセス可能なすべての i2c デバイスを表示します。
test all|bus
すべてのプラットフォーム i2c デバイスの接続性をテストします。このテストは合格または不合格を返します。
led
LED についての情報を取得します。
get all|led
LED の状態を表示します。
info all|led
LED レジスタについての情報を表示します。
mem
メモリー (DIMM) 情報を表示します。
info all|dimm name
メモリー構成を表示します。
spd all|dimm name
-r
DIMM SPD 情報 (サイズ、速度、電圧などの情報を含む) を表示します。表示される情報は、製造元によって異なります。
pci
PCIe のテストとユーティリティー。
dump
PCIe レジスタを読み取ります。
dump <socket> <bus> <dev> <func> [std|ext]|[<offset> <count>]
  • std は領域全体を読み取ります

  • ext は拡張された領域を読み取ります

  • <offset><count> は単一のレジスタを指定します

info all|device
-r
すべてのデバイスまたは単一のデバイスの PCIe リンク情報を表示します。
lspci
すべての PCIe デバイス、Linux スタイルを表示します。
read
指定された PCIe レジスタを読み取ります。
read <socket> <bus> <dev> <func> <offset>
power
電源の情報を表示します。
get
センサー測定値を表示します。
get amps|volts|watts all|sensor
sensor は個々のセンサーを示します。
info all|sensor
センサーに関する情報を表示します。
system
summary
システムのサマリーを表示します。
fabric test all
QPI バス速度、PCIe リンク速度、およびメモリー周波数を含む、システムのファブリックをテストします。
info
システム構成情報を表示します。
port80
-m
ポート 80 をモニターすることによって、ホストブートの進捗状況を表示します。デフォルトの間隔は 5 ミリ秒です。
rtc
リアルタイムクロック (RTC) を表示します。
thermal
-m、-r
温度、ファン速度、および電源を含む、システム温度情報を表示します。
version
システムコンポーネントのバージョンを表示します。
temp
温度を表示します。
get all|sensor
温度センサー測定値を表示します。
info all|sensor
システムセンサーに関する情報を表示します。
表 13-2  オプション
オプション
説明
- h
help
ヘルプを表示します。
- l
log <filename>
filename へのログ記録を開始するために、HWdiag を有効にします。

注 - ログにタイムスタンプを追加するには、- t を使用してください。

- t
timestamp
ログにタイムスタンプを追加します。- l オプションとともに使用します。
- m
monitor <.1 sec>
モニタリング間隔を 10 分の 1 秒 (.1 秒) 単位で設定します。現在のモニタリング間隔をオーバーライドします。
– r
raw
簡単に解析できるように HWdiag 出力を変更します。
– i
interactive
main コマンドとの使用時にプロンプトを表示します。