Oracle® X5 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2015 年 7 月
 
 

Oracle ILOM の管理接続オプション

Oracle ILOM にアクセスする前に、リモートネットワーク管理接続用またはローカルシリアル管理接続用のケーブルをサーバーに接続する必要があります。サーバーのサービスプロセッサへの管理接続は、次のオプションを使って確立できます。

管理接続
管理ポート
説明
専用リモートネットワーク管理接続
NET MGT
サーバーのシャーシには、管理トラフィックをホストからセキュアに分離する専用の帯域内管理 Ethernet ポートが装備されています。アクティブな LAN 接続をネットワーク管理ポート (NET MGT) に接続することで、ネットワーク上のリモートシステムから Web または SSH 接続経由で Oracle ILOM にログインできます。Oracle ILOM のもっとも信頼性が高くセキュアな環境を維持するために、サーバー上の専用のネットワーク管理ポートは常に、内部の信頼できるネットワークや専用のセキュアな管理/プライベートネットワークに接続している必要があります。
専用のローカルシリアル管理接続
SER MGT
サーバーのシャーシには、Oracle ILOM に対してセキュアなローカル管理接続を提供するシリアルポートが装備されています。シリアル端末または端末エミュレータを SER MGT ポートに接続することで、Oracle ILOM にローカルでログインできます。このタイプの管理接続は、システムの障害にアクセスして診断するための唯一の方法がローカルのコンソールである場合、または LAN 接続を確立する前に Oracle ILOM の事前構成されたネットワークプロパティーを変更する必要がある場合に、特に便利です。
共有のサイドバンドネットワーク管理接続
NET0–NET3

注 -  シングルプロセッサシステムでは、Ethernet ポート NET2 および NET3 は機能しません。

オプションで、シャーシの 10GbE ポートのいずれかを使ってリモートで Oracle ILOM に接続し、サーバーを管理することもできます。Oracle ILOM へのサイドバンド管理接続を実装すると、ホストおよび管理トラフィックのために 2 つの別個のネットワーク接続をサポートする必要がなくなります。ただし、このアプローチでは、(1) Oracle ILOM への接続のパフォーマンスが低下する可能性と、(2) Oracle ILOM のトラフィックが信頼されていないネットワークに転送された場合にセキュリティリスクが発生する可能性があります。サイドバンド管理接続を使用して管理トラフィックを転送するように Oracle ILOM を構成するには、デフォルトの管理ポートの値を MGMT からサーバー上のいずれかのデータポート (NET0NET1NET2、または NET3) に変更する必要があります。
ホストと ILOM の相互接続
なし
「ホストと ILOM の相互接続」と呼ばれる通信チャネルを使用すると、サーバーへのネットワーク管理接続 (NET MGT) を使用せずに、ホストオペレーティングシステム (OS) からローカルで Oracle ILOM と通信できます。ホストと ILOM の相互接続は、これらの Oracle ILOM タスクをローカルで実行する場合に特に役立ちます。
  • 通常はサーバーのネットワーク管理 (NET MGT) 接続を通じてコマンド行インタフェース、Web インタフェース、または IPMI インタフェースから実行する、Oracle ILOM のすべてのサーバー管理機能。

  • 通常はホストから IPMI フラッシュツールを使用してキーボードコントローラスタイル (KCS) インタフェース上で実行する、Oracle ILOM へのファームウェアアップグレードなどのすべてのデータ転送。このようなタイプのサーバー管理環境では、ホストと ILOM の相互接続を使用すると、従来の KCS インタフェースを使用する場合よりも信頼性を高めることができ、データ転送速度も上がる可能性があります。

  • サーバーにインストールされた Oracle 対応のソフトウェアツールおよびエージェントを使用して通常はホストオペレーティングシステムから実行する、今後のすべてのサーバーモニタリング操作と障害検出操作。