エラスティックコンピューティングは、プロセッサコアを選択的にアクティブおよび非アクティブにすることでパフォーマンスを最大化して、残りのアクティブコアの最大周波数をあとで減らしたり増やしたりする機能を指します。これによって、特定のワークロードのコア数と最大周波数の最適なバランスを設定できます。
それぞれのコアでは、ハイパースレッドが有効になっているかどうかに応じて、1 つまたは 2 つの仮想プロセッサがサポートされます。仮想プロセッサではスレッドがサポートされます。アクティブコアの数を増やすと、仮想プロセッサの数が増え、アプリケーションでより多くのスレッドをサポートできます。
コアに関連付けられたすべての仮想プロセッサを非アクティブにすると、コアが非アクティブになります。
一部のワークロードでは、多くのスレッドを活用できませんが、代わりにより少ないスレッドをより高い周波数で実行することで利益があります。
エラスティックコンピューティングの前には、特定のワークロードに最適なコア数と周波数を持つように設計されたプロセッサが搭載されたサーバーを注文する必要がありました。エラスティックコンピューティングにより、多くのタイプのワークロードのニーズを満たすように単一のサーバーを動的に構成できます。
Solaris または Oracle Linux OS、あるいは BIOS 設定ユーティリティーを使用して、コアをアクティブにしたり非アクティブにしたりできます。
OS コマンドを使用して、アプリケーションの実行中に仮想プロセッサをアクティブにしたり非アクティブにしたりして、アプリケーションのパフォーマンスを最適化するために使用可能なコア数について必要な変更を行うことができます。これは推奨の方法です。ただし、Oracle Linux または Oracle Solaris オペレーティングシステムが必要です。この方法を使用して、必要な回数パフォーマンスを動的に調整できます。
サポートされるその他のオペレーティングシステムを使用している場合、BIOS 設定ユーティリティーを使用してコアをアクティブにしたり非アクティブにしたりできます。必要なときにいつでも設定を変更できますが、この方法ではサーバーをリブートする必要があります。
次の表は、(特定のソケット上の) アクティブコアと最大周波数の関係を示しています。
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