er_print ユーティリティーは、パフォーマンスアナライザで提供されるデータビューのプレーンテキストバージョンを生成します。その出力は、標準出力に表示されます。
er_print ユーティリティーはこのリリースでは次のように変更されています。
IO トレースデータは、ioactivity、iodetail、および iocallstack の 3 つの新しいレポートで使用できます。ioactivity レポートでは、データはファイル名によって集計されます。iodetail レポートでは、データは開くときにファイル記述子によって区切られます。iocallstack では、データは共通呼び出しスタックによって集計されます。
ヒープトレースデータは新しいレポート heap および heapstat で使用できます。共通呼び出しスタックによって集計されたすべての割り当ておよびリークを出力するには、heap を使用します。プロセスの存続期間全体でのピーク使用量を含むヒープ使用量の統計のサマリーを出力するには、heapstat を使用します。
アプリケーションをプロファイルして、cycles および insts ハードウェアカウンタを収集する場合、新しい派生メトリックの CPI (命令当たりのサイクル数) および IPC (サイクル当たりの命令数) を使用できます。CPI および IPC はメトリックとして指定できます。
新しいレポートの overview には、実験のサマリー情報が表示されます。
object_list からの表示には、インデックス (他のデータビューでは「PC」として表示される)、オブジェクトへのフルパス、および共有ライブラリ関数の可視性の設定が含まれるようになりました。
er_print は、サポートされるほかのすべてのアーキテクチャーで稼働しつつ、あらゆるアーキテクチャー上で記録された実験を読み取ることができます。
新しい printmode string コマンドは、以前のリリースと同じ ASCII 形式 ( string = table )、区切り文字で区切られたリスト ( string = X、X は単一文字の区切り文字)、または HTML 形式のテーブル ( string = html ) のいずれかをサポートします。printmode コマンドは、er.rc ファイル内に指定できます。
ユーザーの er.rc 処理中や、入力コマンドとして、またはスクリプト内のコマンドとして、machinemodel が指定された場合、あるいはロードされた実験が machinemodel を記録していた場合、マシンに固有のメモリーオブジェクトが作成されます。
er_print は、Java スレッド名およびスレッドグループを表示し、これらによるフィルタ処理が可能です。
比較モードでは、比較データを絶対値またはデルタで表示することで、実験と実験の間でのメトリック値の変化を表示することをサポートしています。
setpath ディレクティブは .er_rc ファイル内で許可されなくなりました。以前のリリースで作成した .er_rc ファイルに setpath ディレクティブがある場合、setpath 行を addpath に変更するようにします。