次の項目は、Oracle Solaris Studio の OpenMP API への追加の拡張機能です。
新しいデフォルトのスレッド数 - 並列領域の実行に使用されるスレッドのデフォルトの数が、2 つから、マシンで利用できるコアの数に変更され、上限は 32 です。
スタックオーバーフローの検出と診断 - 既存の C、C++、および Fortran コンパイラのオプション –xcheck=stkovf が拡張され、オプションでランタイムエラー診断を実行できるようになりました。
構文は次のとおりです。
–xcheck=stkovf [:detect | :diagnose]
:detect が指定された場合、そのエラーに通常関連付けられているシグナルハンドラを実行することによって、検出されたスタックオーバーフローエラーが処理されます。
:diagnose が指定された場合、関連付けられているシグナルをキャッチし、stack_violation(3C) を呼び出してエラーを診断することによって、検出されたスタックオーバーフローエラーが処理されます。スタックオーバーフローが診断されると、エラーメッセージは stderr に出力されます。これは何も指定されていない場合のデフォルトの動作です。
–xcheck=stkovf コンパイラオプションの詳細は、cc(1)、CC(1)、または f95(1) のマニュアルページを参照してください。