このリリースで Discover メモリー分析ツールに追加された機能を、次に示します。詳細は、discover (1) のマニュアルページ、およびOracle Solaris Studio 12.4: Discover および Uncover ユーザーズガイド を参照してください。
Discover では、–c[- | lib[:scope...] | file] オプションを使用して、実行可能ファイルまたはライブラリの一部をチェックすることができます。詳細は、Oracle Solaris Studio 12.4: Discover および Uncover ユーザーズガイド のライブラリまたは実行可能ファイルの部分的な検査を参照してください。
新しい Discover API は、要求時にメモリーリークおよびメモリー使用量を表示します。詳細は、新しい Discover APIを参照してください。
Discover を Oracle Enterprise Linux で利用できるようになりました。
Discover は、–F both オプションを使用すると、メモリーアクセスデータを子と親の両方のプロセスから追尾して収集することができます。これは新しいデフォルトです。
Discover エラーレポートは、テストスイートの場合と同様に、ターゲットバイナリの複数回実行をサポートします。エラー報告フォーマットは、新しいコマンド行 codean ユーティリティーと連携して動作します。
mmap(2) で割り当てられたコードのメモリーエラーをチェックする新機能。
変数名、行番号、およびアドレスを強調表示するように改善された HTML レポート。
メモリー破損が発生するようなメモリーエラー時に、変数の名前が表示されるようになりました。
Discover は、デフォルトで静的型配列の範囲外エラーをキャッチできるようになりました。詳細は、Oracle Solaris Studio 12.4: Discover および Uncover ユーザーズガイド のメモリーアクセスエラーと警告を参照してください。
–i datarace オプションを使用すると、Discover を使用したバイナリ計測で検出された競合のデュアルスタックトレースを報告するようになりました。
大規模ファイルのサポートが追加されました。
次の図は、Discover を使用して HTML 強調表示と変数名のレポートを生成する例です。
図 4-3 Discover の HTML 強調表示および変数名の例