新しい Discover API

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6 つの新しい Discover API がコード分析ツールに追加されました。アプリケーションが使用しているメモリーが多すぎる場合は、これらの API を使用して、アプリケーションが終了する前にメモリーリークが発生する場所を特定することができます。また、API を使用して、使用中のメモリーブロックをすべて検索できます。

これらの API は、アプリケーションソースに直接挿入したりデバッグセッション中に呼び出したりして、任意の開始点からの新規および合計のメモリー使用量や新規および合計のメモリーリークをいつでも報告することができます。特に、長時間実行または常時実行のエンタープライズサーバーアプリケーションで役立ちます。

次の API がコード分析ツールに追加されました。

discover_report_all_inuse()
discover_mark_all_inuse_as_reported()
discover_report_unreported_inuse()
discover_report_all_leaks()
discover_mark_all_leaks_as_reported()
discover_report_unreported_leaks()

使用例 4-1 discover_report_unreported_leaks() API の使用

次は、discover_report_unreported_leaks() API を使用する例です (Discover でバイナリを実行してから dbx を使用してこの API を実行しています)。

%discover -w - a.out
% dbx a.out
 (dbx) stop in foo2
 (dbx) run
 (dbx) call discover_report_unreported_leaks()
 ******** discover_report_unreported_leaks() Report ********

  1 allocation at 1 location left on the heap with a total size of 1 byte

      LEAK 1: 1 allocation with total size of 1 byte
          foo1() + 0x5e  <api_example.c:7>
                   4:    #include <discoverAPI.h>
                   5:
                   6:    void foo1() {
                   7:=>    char *x = (char *) malloc(sizeof(char));
                   8:      *x = 'a';
                   9:      printf("x = %c\n", *x);
                  10:      /*free(x);*/
          main() + 0x1a  <api_example.c:21>
                  18:    }
                  19:
                  20:    int main() {
                  21:=>    foo1();
                  22:      foo2();
                  23:      return 0;
                  24:    }
          _start() + 0x71

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各 Discover API の詳細と、その使用方法については、Discover のヘッダーファイルおよびOracle Solaris Studio 12.4: Discover および Uncover ユーザーズガイド のdiscover APIを参照してください。