Oracle® Solaris Studio 12.4 リリースの新機能

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更新: 2014 年 12 月
 
 

メモリー領域プロファイリングの改善

メモリー領域プロファイリングを使用すると、どのメモリーアドレスでパフォーマンスがもっとも低下しているかを確認できます。メモリー領域プロファイリングは、Oracle Solaris 10 および 11 を実行している SPARC プラットフォームと Oracle Solaris 11.2 を実行している x86 プラットフォームで使用できます。

このタイプのプロファイリングでは、精密なロードストア カウンタと呼ばれるハードウェアカウンタが使用されます。

コマンド collect -h を使用して、システムで使用可能な精密なロードストアを表示します。これらのカウンタを使用してメモリー領域プロファイリングを実行する方法について詳しくは、collect(1) のマニュアルページを参照してください。

    メモリー領域プロファイリングでは次のことが改善されています。

  • デフォルトの -h on オプションを使用するハードウェアカウンタプロファイリングには、通常、少なくとも 1 つのメモリー領域カウンタが含まれます

  • メモリー領域プロファイリングをトリガーするために、精密なカウンタとともに + 記号を使用する必要がなくなりました

  • 実験内にデータが存在する場合は、メモリー領域プロファイリングのデータビューを使用できます

パフォーマンスアナライザでメモリー領域プロファイリング実験を開くとき、データビューでカウンタを表示するには、「概要」ページまたは「設定」ダイアログで関連するハードウェアカウンタを有効にする必要があります。「ビュー」メニューからメモリー領域のビューを選択します。

次の図に、メモリーごとのキャッシュミスのページのサンプルデータビューを示します。

図 3-7  メモリー領域プロファイリングメトリックを示すメモリーページビュー

image:典型的なメモリー領域プロファイリングビュー

パフォーマンスのコストは、キャッシュ行やメモリーページに起因する可能性があります。このデータをフィルタ処理とともに使用すると、特定の待機時間の長いメモリー参照を行うソースコード行を正確に識別できます。