snmptrapd は、SNMP トラップおよび通知メッセージを受信して記録する SNMP アプリケーションです。システムがこれらのメッセージを受信するためには、事前にこれらのメッセージを待機するトラップデーモンを構成しておく必要があります。
トラップデーモンを構成するには:
SNMP トラップの宛先を構成します。
次の例では、snmpset コマンドを使用して snmptrapd デーモンを構成する方法を示しています:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlAlertType.1 i 2 ilomCtrlAlertSeverity.1 i 2 ilomCtrlAlertDestinationIP.1 a dest_ipaddress ilomCtrlAlertDestinationPort.1 i port_number ilomCtrlAlertSNMPCommunityOrUsername.1 s private ilomCtrlAlertSNMPVersion.1 i 2 SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertType.1 = INTEGER: snmptrap(2) SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertSeverity.1 = INTEGER: critical(2) SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertDestinationIP.1 = IpAddress: dest_ipaddress SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertDestinationPort.1 = INTEGER: port_number SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertSNMPCommunityOrUsername.1 = STRING: private SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilomCtrlAlertSNMPVersion.1 = INTEGER: v2c(2)
トラップの受信側のアプリケーションである snmptrapd を起動します。
テストトラップを作成して、トラップがエージェント (管理対象ノード上) によって送信され、トラップ受信側 (管理ステーション) によって受信されていることを検証します。
デーモンの実行中に、SNMP エージェントを実行しているホスト上の Oracle ILOM CLI にログインし、次のコマンドを入力します:
-> set /SP/alertmgmt/rules/n testrule=true
次の例は、管理ステーションで testalert トラップを受信したときのサンプル出力です:
SUN-ILOM-CONTROL-MIB::ilom.103.2.1.20.0 = STRING: "This is a test trap"