Oracle ILOM は、ネットワークアクティビティーに関するデータを交換するために使用される SNMP (Simple Network Management Protocol) をサポートしています。SNMP は、ネットワークおよびネットワークに接続されたデバイスまたはノードの管理を可能にする、オープンな業界標準のプロトコル技術です。SNMP を使用して、管理対象デバイス (ノード) とネットワークアクセスが可能な管理ステーションとの間でデータがやりとりされます。管理対象デバイスには、ホスト、ルーター、Web サーバー、ネットワーク上のその他のサーバーなど、SNMP を実行するすべてのデバイスが含まれます。SNMP メッセージは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) を使用して IP 経由で送信されます。SNMP をサポートする管理アプリケーションならサーバーを管理できます。
SNMP は (アプリケーションではなく) プロトコルであるため、SNMP コマンドを発行するにはアプリケーションが必要です。SNMP 管理ソフトウェアがこの機能を提供している可能性があります。または、http://net-snmp.sourceforge.net/ で入手できる Net-SNMP などのオープンソースのツールを使用できます。
SNMP のより詳細な説明については、http://www.dpstele.com/layers/l2/snmp_l2_tut_part1.php で入手できる、5 つのパートから構成される SNMP 入門チュートリアルを参照してください。
Oracle ILOM は、SNMP バージョン 1、2c、および 3 をサポートしています。SNMP v3 は、SNMP v1 および v2c よりもセキュリティー、認証、およびプライバシ機能が優れているため、SNMP v3 の使用を強くお勧めします。