Oracle ILOM ファームウェアを更新する (SNMP)
始める前に
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SNMP を使用して Oracle ILOM ファームウェアを表示および更新する前に、SNMP を構成する必要があります。詳細は、Configuring SNMP Settings in Oracle ILOMを参照してください。
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snmpset コマンドを実行するには、SNMP v1 または v2c のコミュニティー、あるいは読み取り/書き込み (rw) 権限を持つ SNMP v3 のユーザーを使用する必要があります。
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SNMP コマンドの例については、SNMP Command Examplesを参照してください。
注 -
get および set コマンドを使用すると、Oracle ILOM ファームウェア設定を表示および構成できます。これらのコマンドで使用される MIB オブジェクトの説明については、SUN-ILOM-CONTROL-MIB を参照してください。
注 -
このセクションに記載する SNMP コマンドの例は、Net-SNMP サンプルアプリケーションをベースにしているため、記載どおりに動作するのは、Net-SNMP と Net-SNMP サンプルアプリケーションがインストールされている場合のみです。
SNMP を使用して Oracle ILOM ファームウェアを更新するには:
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SNMP ツールと Oracle ILOM MIB がインストールされているホストにログインします。たとえば、次のように入力します:
ssh username@snmp_manager_ipaddress
Password: password
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次の SNMP コマンドの例を参照してください:
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現在のファームウェアイメージのバージョンを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtVersion.0
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現在のファームウェアイメージのビルド番号を表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareBuildNumber.0
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現在のファームウェアイメージのビルド日時を表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareBuildDate.0
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ファームウェアイメージのダウンロードに使用する TFTP サーバーの IP アドレスを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareTFTPServerIP.0
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ファームウェアイメージのダウンロードに使用する TFTP サーバーの IP アドレスを設定するには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwareTFTPServerIP.0 a ipaddress
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TFTP サーバー上の新しいファームウェアイメージファイルの相対パスを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareTFTPFileName.0
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TFTP サーバー上の新しいファームウェアイメージファイルの相対パスを設定するには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwareTFTPFileName.0 s ???tftpfilename'
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ファームウェアの更新後に以前のサーバー構成を保持するべきかどうかを決定するプロパティーを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwarePreserveConfig.0
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PreservConfig プロパティーを true に構成して、ファームウェアの更新後も以前のサーバー構成を保持するようにするには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwarePreserveConfig.0 i 1
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ファームウェア更新のステータスを示すプロパティーを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtStatus.0
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ほかのファームウェア管理プロパティーの値をパラメータとして使用するファームウェア更新の開始に使用されるプロパティーを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtAction.0
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ほかのファームウェア管理プロパティーの値をパラメータとして使用してファームウェア更新を開始するようにプロパティーを設定するには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtAction.0 i 2
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ファームウェア更新が開始されたときに、使用されたほかのファームウェア管理プロパティーの値を消去するには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtAction.0 i 1
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現在のファームウェア管理ファイルシステムのバージョンを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareMgmtFilesystemVersion.0
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サーバーの次回の電源切断まで BIOS アップグレードを延期するために使用されるプロパティーを表示するには、次のように入力します:
% snmpget SNMP_agent ilomCtrlFirmwareDelayBIOS.0
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サーバーの次回の電源切断まで BIOS アップグレードを延期するように DelayBIOS プロパティーを設定するには、次のように入力します:
% snmpset SNMP_agent ilomCtrlFirmwareDelayBIOS.0 i 1