Oracle® Solaris Cluster システム管理

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

レプリケートデバイスグループ(ZFS)の追加と登録方法

ZFS をレプリケートするには、名前付きデバイスグループを作成し、zpool に属するディスクを一覧表示する必要があります。デバイスは、一度に 1 つのデバイスグループのみに属することができるため、デバイスを含む Oracle Solaris Cluster デバイスグループがすでにある場合、そのデバイスを新しい ZFS デバイスグループに追加する前にそのグループを削除する必要があります。

作成する Oracle Solaris Cluster デバイスグループ (Solaris Volume Managerまたは raw ディスク) の名前は、レプリケートされたデバイスグループと同じ名前にする必要があります。

  1. zpool のデバイスに対応するデフォルトデバイスグループを削除してください。

    たとえば、2 つのデバイス /dev/did/dsk/d2/dev/did/dsk/d13 を含む mypool と呼ばれる zpool がある場合、d2d13 と呼ばれる 2 つのデフォルトデバイスグループを削除する必要があります。

    # cldevicegroup offline dsk/d2 dsk/d13
    # cldevicegroup delete dsk/d2 dsk/d13
  2. Step 1 で削除したデバイスグループの DID に対応する DID の名前付きデバイスグループを作成します。
    # cldevicegroup create -n pnode1,pnode2 -d d2,d13 -t rawdisk mypool

    このアクションでは、mypool(zpool と同じ名前)と呼ばれるデバイスグループが作成され、raw デバイス /dev/did/dsk/d2 と /dev/did/dsk/d13 を管理します。

  3. それらのデバイスを含む zpool を作成します。
    # zpool create mypool mirror /dev/did/dsk/d2 /dev/did/dsk/d13
  4. リソースグループを作成し、ノードリストに唯一のグローバルゾーンのあるレプリケートしたデバイス (デバイスグループ内) の移行を管理します。
    # clrg create -n pnode1,pnode2 migrate_srdfdg-rg
  5. Step 4 で作成したリソースグループに hasp-rs リソースを作成し、globaldevicepaths プロパティーを raw ディスクタイプのデバイスグループに設定します。

    このデバイスは、Step 2 で作成しました。

    # clrs create -t HAStoragePlus -x globaldevicepaths=mypool -g \
    migrate_srdfdg-rg hasp2migrate_mypool
  6. このリソースグループからStep 4 で作成したリソースグループで、rg_affinities プロパティーの Step 4 値を設定します。
    # clrg create -n pnode1,pnode2 -p \
    RG_affinities=+++migrate_srdfdg-rg oracle-rg
  7. Step 3 で作成した zpool の HAStoragePlus リソース (Step 3) を、Step 4 またはStep 6 で作成したリソースグループに作成します。

    resource_dependencies プロパティーをStep 5 で作成した Step 5 リソースに設定します。

    # clrs create -g oracle-rg -t HAStoragePlus -p zpools=mypool \
    -p resource_dependencies=hasp2migrate_mypool \
    -p ZpoolsSearchDir=/dev/did/dsk hasp2import_mypool
  8. デバイスグループ名が必要な場合には、この新しいリソースグループ名を使用します。