この章では、グローバルクラスタとゾーンクラスタの管理に関する次の情報と、Oracle Solaris Cluster 管理ツールの使用手順について説明します。
このガイド内の手順はすべて、Oracle Solaris 11 オペレーティングシステムで使用するためのものです。
グローバルクラスタは、1 つ以上のグローバルクラスタノードで構成されます。グローバルクラスタには、ノードではなく、HA for Zones データサービスで構成された solaris または solaris10 ブランドの非大域ゾーンを含めることもできます。
ゾーンクラスタは、cluster 属性で設定された solaris、solaris10、または labeled ブランドの 1 つ以上の非大域ゾーンで構成されます。ゾーンクラスタでは、その他のブランドタイプは許可されていません。labeled ブランドゾーンクラスタは、Oracle Solaris ソフトウェアの Trusted Extensions でのみ使用します。ゾーンクラスタは、clzonecluster コマンド、clsetup ユーティリティー、または GUI を使用して作成します。
Oracle Solaris ゾーンで提供される分離を含めて、グローバルクラスタと同様にゾーンクラスタでサポートされるサービスを実行できます。ゾーンクラスタは、グローバルクラスタに依存しており、したがって、グローバルクラスタを必要とします。グローバルクラスタはゾーンクラスタを含みません。ゾーンクラスタは 1 つのマシン上に最大で 1 つのゾーンクラスタノードを持ちます。ゾーンクラスタノードは、同じマシン上のグローバルクラスタノードが動作している場合にのみ動作します。あるマシンのグローバルクラスタノードで障害が発生すると、そのマシン上のすべてのゾーンクラスタノードも動作しなくなります。ゾーンクラスタに関する一般的な情報については、Oracle Solaris Cluster Concepts Guide を参照してください。