Oracle® Solaris Cluster システム管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

トラブルシューティング

  • 2 つのマネージャーサービスが実行されていることを確認します。

    # svcs system/cluster/manager\*
    STATE      STIME    FMRI
    online     Oct_30   svc:/system/cluster/manager-glassfish3:default
    online     Oct_30   svc:/system/cluster/manager:default 

    svcadm コマンドを使用して、system/cluster/manager-glassfish3 を無効または有効にします。このアクションにより、アプリケーションサーバーが停止して再起動します。system/cluster/manager はオンラインのままにしてください。無効または有効にする必要はありません。

  • Oracle Solaris Cluster Manager に接続できない場合は、usr/sbin/cacaoadm status を入力して、共通エージェントコンテナが実行されているかどうかを調べます。共通エージェントコンテナが実行されていない場合、ログインページは表示されますが、認証はできません。共通エージェントコンテナを手動で起動するには、/usr/sbin/cacaoadm start を入力します。

共通エージェントコンテナのセキュリティー鍵を構成する方法

Oracle Solaris Cluster Manager は、強力な暗号化技術を使用して、Oracle Solaris Cluster Manager Web サーバーと各クラスタノードの間のセキュアな通信を確保しています。

GUI でデータサービス構成ウィザードを使用するか、またはその他の GUI タスクを実行しているときに Cacao 接続エラーが発生する場合があります。この手順では、共通エージェントコンテナのセキュリティーファイルをすべてのクラスタノードにコピーします。これにより、共通エージェントコンテナのセキュリティーファイルがすべてのクラスタノード上で同じであり、コピーされたファイルが正しいファイルアクセス権を保持することが保証されます。この手順を実行すると、セキュリティー鍵が同期されます。

  1. 各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを停止します。
    phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm stop
  2. 1 つのノードで、/etc/cacao/instances/default/ ディレクトリに変更します。
    phys-schost-1# cd /etc/cacao/instances/default/
  3. /etc/cacao/instances/default/ ディレクトリの tar ファイルを作成します。
    phys-schost-1# tar cf /tmp/SECURITY.tar security
  4. /tmp/Security.tar ファイルを各クラスタノードにコピーします。
  5. /tmp/SECURITY.tar ファイルをコピーした各ノード上で、セキュリティーファイルを抽出します。

    /etc/cacao/instances/default/ ディレクトリにすでにセキュリティーファイルがある場合は、すべて上書きされます。

    phys-schost-2# cd /etc/cacao/instances/default/
    phys-schost-2# tar xf /tmp/SECURITY.tar
  6. セキュリティーリスクを回避するために、tar ファイルの各コピーを削除します。

    セキュリティーのリスクを避けるために tar ファイルの各コピーを削除する必要があります。

    phys-schost-1# rm /tmp/SECURITY.tar
    
    phys-schost-2# rm /tmp/SECURITY.tar
  7. 各ノード上で、セキュリティーファイルエージェントを起動します。
    phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm start

ネットワークバインドアドレスを確認する方法

GUI を実行しているノード以外のノードに関する情報を表示しようとしたときにシステムエラーメッセージが表示された場合は、共通エージェントコンテナのネットワークバインドアドレスパラメータが正しい値である 0.0.0.0 に設定されていることを確認してください。

クラスタの各ノード上で次の手順を実行します。

  1. ネットワークバインドアドレスを確認します。
    phys-schost# cacaoadm list-params | grep network
    network-bind-address=0.0.0.0

    ネットワークバインドアドレスが 0.0.0.0 以外の値に設定されている場合は、それを目的のアドレスに変更する必要があります。

  2. 変更の前後で cacao を停止および起動します。
    phys-schost# cacaoadm stop
    phys-schost# cacaoadm set-param network-bind-address=0.0.0.0
    phys-schost# cacaoadm start