Oracle Solaris Cluster は、デバイスグループとリソースグループに対してノードリストの概念を使用します。ノードリストは、ディスクデバイスグループまたはリソースグループの潜在的なマスターであるプライマリノードの順序付きリストです。Oracle Solaris Cluster は、次の一連の状態に対応する Oracle Solaris Cluster の動作を決定するために、フェイルバックポリシーを使用します。
障害が発生してクラスタから切り離されたノードがクラスタに再度参加した
そのクラスタに再度参加したノードが、ノードリスト内で現在のプライマリノードより前に位置している
フェイルバックが True に設定されている場合は、デバイスグループまたはリソースグループを現在のプライマリから切り離して、再度参加したノードに切り替えることにより、再度参加したノードを新しいプライマリにします。
たとえば、ノードリスト内にノード phys-schost-1 および phys-schost-2 を含み、フェイルバックポリシーが Enabled に設定されたディスクデバイスグループ disk-group-1 が存在するとします。また、disk-group-1 を使用してアプリケーションデータを保持しているフェイルオーバーリソースグループ resource-group-1 も存在するとします。resource-group-1 を設定する場合は、そのリソースグループのノードリストに phys-schost-1 と phys-schost-2 も指定し、フェイルバックポリシーを True に設定します。
スケーラブルリソースグループの高可用性を保証するには、そのスケーラブルリソースグループのノードリストをディスクデバイスグループのノードリストのスーパーセットにします。この設定により、ディスクに直接接続されたノードは確実に、スケーラブルリソースグループを実行できるノードにもなります。利点として、データに接続されたクラスタノードが少なくとも 1 つ起動されていれば、スケーラブルリソースグループがその同じノード上で実行され、それによりスケーラブルサービスも使用可能になる点が挙げられます。
デバイスグループとリソースグループの関係の詳細は、Oracle Solaris Cluster Concepts Guide のDevice Groupsを参照してください。
デバイスグループを設定する方法については、次のドキュメントを参照してください。