Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

フェイルオーバーデータサービスの構成例

この例では、Oracle アプリケーション向けのフェイルオーバーデータサービスに必要なリソースタイプ、リソース、およびリソースグループを設定する方法の要約を示します。Oracle アプリケーション向けのデータサービスを構成するための完全な手順については、Oracle Solaris Cluster データサービス (Oracle Database 用) を参照してください。

この例とスケーラブルデータサービスの例の主な違いは次のとおりです。ネットワークリソースを含むフェイルオーバーリソースグループに加えて、スケーラブルデータサービスには、アプリケーションリソースのための個別のリソースグループ (スケーラブルリソースグループ) が必要です。

Oracle アプリケーションには、サーバーとリスナーの 2 つのコンポーネントがあります。Oracle は Oracle Solaris Cluster HA for Oracle データサービスを提供しているため、これらのコンポーネントはすでに Oracle Solaris Cluster リソースタイプにマップされています。この両方のリソースタイプがリソースおよびリソースグループに関連付けられています。

この例はフェイルオーバーデータサービスであるため、プライマリノードからセカンダリノードにフェイルオーバーする IP アドレスである、論理ホスト名のネットワークリソースを使用しています。この論理ホスト名リソースをフェイルオーバーリソースグループに配置したあと、Oracle サーバーリソースおよびリスナーリソースを同じリソースグループに配置します。この順序付けにより、すべてのリソースのグループとしてのフェイルオーバーが可能になります。

Oracle Solaris Cluster HA for Oracle をクラスタ上で実行するには、次のオブジェクトを定義する必要があります。

  • LogicalHostname リソースタイプ – このリソースタイプはすでに組み込まれているため、明示的に登録する必要はありません。

  • Oracle リソースタイプ – Oracle Solaris Cluster HA for Oracle では、データベースサーバーとリスナーの 2 つの Oracle リソースタイプが定義されています。

  • 論理ホスト名リソース - これらのリソースは、ノード障害でフェイルオーバーする IP アドレスをホストします。

  • Oracle リソース – サーバーとリスナーという、Oracle Solaris Cluster HA for Oracle の 2 つのリソースインスタンスを指定する必要があります。

  • フェイルオーバーリソースグループ - このコンテナは、グループとしてフェイルオーバーする Oracle サーバーおよびリスナーと論理ホスト名リソースで構成されています。