Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

リソースグループの自動復旧アクションの中断および再開

リソースグループの自動復旧アクションを一時的に中断できます。リソースグループの自動復旧は、クラスタ内にある問題を調査して修正するために、中断する必要がある場合があります。または、リソースグループサービス上で保守を行う必要がある場合もあります。

リソースグループの自動復旧アクションを中断するには、clresourcegroup suspend コマンドを発行します。自動復旧アクションを再開するには、clresourcegroup resume コマンドを発行します。

リソースグループの自動復旧アクションを中断する場合は、そのリソースグループの静止状態への移行も行います。

自動復旧を再開するコマンドを明示的に実行するまで、中断されたリソースグループが自動的に再開またはフェイルオーバーされることはありません。オンラインかオフラインかにかかわらず、中断されたデータサービスは現在の状態のままです。指定したノード上でリソースグループの状態を手作業で切り替えることもできます。また、リソースグループ内の個々のリソースも有効または無効にできます。

次のいずれかの条件を満たすリソースグループの自動復旧アクションを中断すると、依存関係またはアフィニティーが中断され、適用されなくなります。

  • 別のリソースに対する再起動依存関係を持つリソースが含まれている。

  • 別のリソースグループに対する強い肯定的または否定的なアフィニティーが宣言されている。

これらのいずれかのカテゴリのリソースグループを中断すると、Oracle Solaris Cluster により、依存関係またはアフィニティーも中断されることを示す警告が表示されます。


注 -  RG_system プロパティーを設定しても、リソースグループの自動復旧アクションを中断または再開する機能には影響を与えません。ただし、RG_system プロパティーが TRUE に設定されているリソースグループを中断した場合は、警告メッセージが生成されます。RG_system プロパティーは、リソースグループにクリティカルなシステムサービスが含まれていることを指定します。RG_system プロパティーが TRUE に設定されている場合は、ユーザーがリソースグループやそのリソースを不注意で停止、削除、または変更することが回避されます。