新しいリソースの HAStoragePlus リソースタイプを設定する方法

次の例では、リソースグループ resource-group-1 に次のデータサービスが含まれています。

• HA for Oracle iPlanet Web Server。これは、/global/resource-group-1 に依存します。

• HA for Oracle。これは /dev/global/dsk/d5s2 に依存します。

• HA for NFS。これは dsk/d6 に依存します。

resource-group-1 内の新しいリソースの HAStoragePlus リソース hastorageplus-1 を作成するには、リソースグループとデバイスグループの間の起動の同期を参照してから、次の手順を実行します。

HAStoragePlus リソースを作成するには、高可用性ローカルファイルシステムの有効化を参照してください。

1. クラスタメンバーで、RBAC の承認 solaris.cluster.modify および solaris.cluster.admin を提供する root 役割になります。
2. リソースグループ resource-group-1 を作成します。

   # clresourcegroup create resource-group-1

3. このリソースタイプが登録されているかどうかを確認します。

   次のコマンドは、登録されているリソースタイプのリストを出力します。

   # clresourcetype show | egrep Type

4. 必要な場合は、このリソースタイプを登録します。

   # clresourcetype register SUNW.HAStoragePlus

5. HAStoragePlus リソース hastorageplus-1 を作成し、ファイルシステムマウントポイントとグローバルデバイスパスを定義します。

   # clresource create -g resource-group-1 -t SUNW.HAStoragePlus \
   -p GlobalDevicePaths=/dev/global/dsk/d5s2,dsk/d6 \
   -p FilesystemMountPoints=/global/resource-group-1 hastorageplus-1

   GlobalDevicePaths には、次の値を含めることができます。

   • グローバルデバイスグループ名 (nfs-dg、dsk/d5 など)

   • グローバルデバイスへのパス (/dev/global/dsk/d1s2、/dev/md/nfsdg/dsk/d10 など)

   FilesystemMountPoints には、次の値を含めることができます。

   • ローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムのマウントポイント (/local-fs/nfs、/global/nfs など)

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   注 -  HAStoragePlus には、ZFS ファイルシステムストレージプールを構成するために使用される Zpools 拡張プロパティーと、ZFS ファイルシステムストレージプールのデバイスを検索する場所を指定するために使用される ZpoolsSearchDir 拡張プロパティーがあります。ZpoolsSearchDir 拡張プロパティーのデフォルト値は /dev/dsk です。ZpoolsSearchDir 拡張プロパティーは、zpool(1M) コマンドの -d オプションと類似しています。

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   リソースは有効状態で作成されます。

6. resource-group-1 にリソース (Oracle iPlanet Web Server、Oracle、および NFS) を追加し、それらの依存関係を hastorageplus-1 に設定します。

   たとえば、Oracle iPlanet Web Server の場合は、次のコマンドを実行します。

   # clresource create  -g resource-group-1 -t SUNW.iws \
   -p Confdir_list=/global/iws/schost-1 -p Scalable=False \
   -p Resource_dependencies=schost-1 -p Port_list=80/tcp \
   -p Resource_dependencies_offline_restart=hastorageplus-1 resource

   リソースは有効状態で作成されます。

7. リソース依存関係が正しく構成されたことを確認します。

   # clresource show -v resource | egrep Resource_dependencies_offline_restart

8. resource-group-1 を MANAGED 状態に設定し、resource-group-1 をオンラインにします。

   # clresourcegroup online -M resource-group-1

アフィニティースイッチオーバー

HAStoragePlus リソースタイプには、HAStoragePlus が GLobalDevicePaths および FileSystemMountPoints 拡張プロパティーで定義されているグローバルデバイスに対してアフィニティースイッチオーバーを実行する必要があるかどうかを指定するブール値である、別の拡張プロパティー AffinityOn が含まれています。詳細は、SUNW.HAStoragePlus(5) のマニュアルページを参照してください。