Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ゾーンクラスタリソースグループのアフィニティー

クラスタ管理者は、ゾーンクラスタ内のリソースグループと、ゾーンクラスタ内の別のリソースグループまたはグローバルクラスタ上のリソースグループの間のアフィニティーを指定できます。

ゾーンクラスタ内のリソースグループ間のアフィニティーを指定するには、次のコマンドを使用できます。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=affinity-typetarget-zc:target-rg source-zc:source-rg

ゾーンクラスタ内のリソースグループのアフィニティーのタイプには、次のいずれかを指定できます。

  • + (弱い肯定的)

  • ++ (強い肯定的)

  • +++ (フェイルオーバー委託付きの強い肯定的)

  • - (弱い否定的)

  • -- (強い否定的)

使用例 2-54  ゾーンクラスタ内のリソースグループ間の強い肯定的なアフィニティーの指定

この例では、ゾーンクラスタ内のリソースグループ間の強い肯定的なアフィニティーを指定するためのコマンドを示します。

ゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 は、ゾーンクラスタ ZC2 内のリソースグループ RG2 に対する強い肯定的なアフィニティーを宣言します。

ゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 と、別のゾーンクラスタ ZC2 内のリソースグループ RG2 の間の強い肯定的なアフィニティーを指定する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=++ZC2:RG2 ZC1:RG1
使用例 2-55  ゾーンクラスタ内のリソースグループとグローバルクラスタ内のリソースグループの間の強い否定的なアフィニティーの指定

この例では、ゾーンクラスタ内のリソースグループ間の強い否定的なアフィニティーを指定するためのコマンドを示します。ゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 と、グローバルクラスタ内のリソースグループ RG2 の間の強い否定的なアフィニティーを指定する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=--global:RG2 ZC1:RG1