Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースを変更する方法

デフォルトでは、論理ホスト名リソースと共有アドレスリソースは、名前解決にネームサービスを使用します。同じクラスタ上で実行されているネームサービスを使用するようにクラスタを構成できます。論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースのフェイルオーバー中に、クラスタ上で実行されているネームサービスもフェイルオーバーしている可能性があります。論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースがそのフェイルオーバーしているネームサービスを使用していると、そのリソースはフェイルオーバーに失敗します。


注 -  同じクラスタ上で実行されているネームサービスを使用するようにクラスタを構成すると、そのクラスタ上のその他のサービスの可用性が低下する場合があります。

このようなフェイルオーバーの失敗を回避するには、論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースを、ネームサービスを省略するように変更します。ネームサービスを省略するようにリソースを変更するには、そのリソースの CheckNameService 拡張プロパティーを false に設定します。CheckNameService プロパティーはいつでも変更できます。


注 -  Oracle Solaris Cluster Manager GUI を使用して、論理ホスト名または共有アドレスリソースを編集することもできます。GUI のログイン手順については、Oracle Solaris Cluster システム管理 のOracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。

始める前に

リソースタイプのバージョンが 2 未満である場合は、リソースを変更しようとする前に、リソースタイプをアップグレードする必要があります。詳細は、事前登録されたリソースタイプのアップグレードを参照してください。

  1. クラスタメンバーで、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する root 役割になります。
  2. リソースプロパティーを変更します。
    # clresource set -p CheckNameService=false resource
    -p CheckNameService=false

    リソースの CheckNameService 拡張プロパティーを false に設定します。

    resource

    変更する論理ホスト名リソースまたは共有アドレスリソースの名前を指定します。