Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

HAStoragePlus リソースの Zpools プロパティー変更後の障害から復旧する方法

Zpools 拡張プロパティーの変更中に障害が発生した場合、HAStoragePlus リソースのステータスはオンラインおよび障害発生です。障害が修正されたあと、HAStoragePlus リソースのステータスはオンラインです。

  1. 変更の試みが失敗する原因となった障害を特定します。
    # clresource status hasp-resource

    障害のある HAStoragePlus リソースのステータスメッセージは障害を示します。考えられる障害は次のとおりです。

    • ZFS プール zpool がインポートに失敗した。

    • ZFS プール zpool がエクスポートに失敗した。


    注 -  破損した ZFS プールをインポートする場合の最適なオプションは、Continue を選択してエラーメッセージを表示することです。その他の選択には、Wait (成功またはノードパニックの発生までハングアップする) または Panic (ノードでパニックが発生する) があります。
  2. 変更の試みが失敗する原因となった障害を修正します。
  3. HAStoragePlus リソースの Zpools 拡張プロパティーを変更する手順を繰り返します。
    # clresource set -p Zpools="zpools-list" hasp-resource
    -p Zpools="zpools-list"

    HAStoragePlus が現在管理している ZFS ストレージプール名から、削除する ZFS ストレージプール名を除いた内容のコンマ区切りリストを指定します。

    hasp-resource

    変更する HAStoragePlus リソースを指定します。

  4. HAStoragePlus リソースがオンラインで、かつ障害が発生していないことを確認します。
    # clresource status
使用例 2-47  障害のある HAStoragePlus リソースのステータス

この例では、障害のある HAStoragePlus リソースのステータスを示します。このリソースに障害があるのは、ZFS プール zpool がインポートに失敗したためです。

# clresource status hasp-resource

=== Cluster Resources ===

Resource Name     Node Name     Status        Status Message
--------------    ----------    -------       -------------
hasp-resource     node46        Online        Faulted - Failed to import:hazpool
                  node47        Offline       Offline